侍・内川がV犠飛 2安打小林の代打で大仕事「相当の覚悟を持たないと、と」

同点の8回に通算打率5割の小林の代打「監督も相当迷ったと思う」

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりの優勝を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は14日、2次ラウンド第2戦でキューバと対戦。手に汗握るシーソーゲームの末、8-5でキューバを下し、WBC5連勝を飾った。日本は、15日の第1試合でキューバがオランダに勝てば、イスラエル戦を前に決勝ラウンド進出が決まる。

 前回決勝Rで屈辱を味わったベテランが、決勝Rを大きく手繰り寄せるフライを打ち上げた。同点の8回に内川が通算打率5割と絶好調の小林の代打に送られ、右翼へ犠飛を放った。これが、決勝点となった。

「誠司が2本ヒットを打っていたので、監督も相当迷ったと思う。2本打ったバッターに代打で出るというのは相当の覚悟を持たないといけないと。いつも以上に緊張して入った」

 そんな緊張感を持ちながらも、きっちりと結果を残した。「欲を言えばヒットで返せればよかったけど、犠飛でヒーローにさせてもらうのは少し申し訳ない」とお立ち台で謙遜した。

 4年前の前回大会では決勝Rの重盗で走塁ミスし、敗退の一因となった。「個人的なことは自分でしっかり取り返せるように頑張ればいい」。そういって力を込めると「侍ジャパンとして世界一を目指して戦うとスタートしているので、その一員としてチームの力になれるように頑張ります」と決意を新たにした。

 決勝Rの米国行きに王手をかけた。15日のイスラエル戦へ向け「明日勝たないと今日勝った意味もなくなる。どういう場面で出番来るかわからないけど、ここ行ってこいと言われたところで勝負できるように頑張ります」と声を張り上げた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY