ヤクルト新助っ投は“貪欲” 4回0封好投後、敵軍助っ人とメール交換約束
OP戦初登板は4回2安打0封、降板後にNPBの大先輩ロッテ・スタンリッジに挨拶
ヤクルトの新外国人、デービッド・ブキャナン投手(前フィリーズ)が14日、オープン戦首位の好調ロッテ打線を4回2安打無失点に封じた。MAX149キロのストレートにツーシーム、カットボールでボールを動かすスタイルで、3回にはカウント2-2から田村に内角カーブで意表を突く見逃し三振を奪うなど、多彩なピッチングを披露した。
オープン戦初先発となったメジャー通算8勝の右腕は「この雰囲気の中で投げられたことが第一。テンポ良く投げることを意識した。スピードよりストライクを先行させること。カットボールが良かった」と内容には満足している。
もっとも4回1死二塁でダフィーの初球を投げた際に、静止不足でボークをとられる一幕も。「アメリカでは(あのタイミングで)1回もとられたことなく、驚いたが、勉強しなければ」と反省点も挙げた。
3回岡田のセーフティーバントにも柔軟に反応して一塁で刺すなど、フィールディングも巧み。降板後はNPBの大先輩のロッテスタンリッジへ挨拶に出向いて長時間話し込み、早速メール交換の約束をするなど、貪欲な姿勢をみせていた。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono