ソフトB“飛び級”19歳右腕、2軍で初勝利「緊張しなかった」1軍経験生かす

2軍を飛び越え1軍抜擢の小澤、ウエスタンで6回0封好投で2軍戦初勝利

 ソフトバンクの昨季のドラフト2位・小澤怜史投手が、ウエスタンリーグ初登板初先発で初勝利を手にした。18日の同リーグ・阪神戦に先発すると、6回2安打無失点の好投。ウエスタン5連覇中のチームが4-1で今季初勝利を掴み、右腕は勝利投手となった。

 ルーキーイヤーの昨季は3軍戦だけの登板で、2軍戦での登板すらもなかった。だが、宮崎キャンプ終盤に主力組のA組に抜擢され、オープン戦とはいえ、5日のヤクルト戦(北九州)に登板。2軍戦を通り越し“飛び級”で1軍デビューを果たし、この日が2軍公式戦のデビューとなった。

「今日もお客さんは多かったですけど、北九州の方が多かったので、緊張しなかったです」と1軍経験が生きたマウンド。初回、先頭の植田に左前安打を許すも、後続を打ち取り、無失点で切り抜けると、2、3回と3者凡退。その後も走者こそ出したものの、安定感あふれる投球を見せ、6回までゼロを並べた。

「今日は調子がいいわけではなかったですけど、コースに投げ切れたから抑えられたかなと思います」という小澤。自己最速は152キロながら、この日の最速は143キロ止まり。それでも、丁寧にコースを投げ分けたことが好投に繋がった。

「まだまだ状態が良くない。もっと状態を上げて、持ち味であるまっすぐを磨いていって、中継ぎでも先発ででも頑張りたい」

 1軍での貴重な経験を積んだ19歳。1軍での登板を夢見て、2軍で心技体を磨いていく。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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