ソフトB、WBC組合流でフルメンバー揃う 松田、時差ボケは「あります!」
痛恨ファンブルから切り替え元気な姿、工藤監督も「早く疲れを取ってね」
25日の試合前練習で、ソフトバンクのフルメンバーがようやく揃った。デスパイネを含むWBC組5人がチームに合流。チームメートへの帰国の挨拶もそこそこに元気に汗を流した。
「さぁ、来い!」。全体練習の開始早々、聞き慣れた声がヤフオクドームに響く。内川聖一とともにサードでノックを受ける松田宣浩の声だ。一度ロッカーに戻る際にすれ違った工藤監督が「どうだ、時差ボケはあるのか?」と尋ねると、元気な声で「あります!」とニッコリ。松田らしいひと言に、工藤監督も笑いながら「しっかり体を動かして早く疲れを取ってね」と返すしかなかった。
その後も通常の流れに沿って練習を重ねた松田は、WBC準決勝での痛恨のファンブルからしっかりと気持ちを切り替え、“鷹の元気印”としてシーズンに臨む。
千賀滉大や武田翔太もアップ中に笑顔を見せるなど、世界を相手に戦った疲れは見られない。デスパイネも、練習後の入団会見に先駆けて背番号「54」の練習着で軽めにバットを振った。
さあ、面子は揃った。ホークスは残り2試合となったオープン戦と来週の全体練習で、2017年型の戦いを固めていくことになる。
【了】
藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura