黒田博樹の株もさらに上昇!? 今オフのメジャーリーグFAの最注目7選手とは

急上昇している黒田博樹への需要

2014
今オフのメジャーFAで最注目の7選手

 メジャーリーグではGMミーティングが終わり、オフのストーブリーグが本格化してきた。MLBが新たなポスティング・システム(入札制度)を取り下げ、田中将大投手(25)のメジャー挑戦が宙に浮いたことで、米国内ではヤンキースからFAとなった黒田博樹投手(38)への需要が急上昇。また、外野の有力選手が多いため、状況によってはイチロー外野手(40)の去就に影響が出る可能性もある。“不況”と言われる今年のFA市場で、主役となりそうなのは誰なのか。7人を注目度順に挙げてみたい。

【ロビンソン・カノ(31・内野手・ヤンキース)】

 言わずと知れたスーパースターは、残留に向けてヤンキースに10年3億ドル(約300億円)を要求していると言われている。GMミーティングでは、ブライアン・キャッシュマンGMが「彼はお金が好き」と皮肉り、けん制した。ただ、圧倒的なスイングスピードを誇る打撃と、高い身体能力を生かした二塁の守備は30歳を超えても衰えが見えない。ヤンキース残留が既定路線とされているが、どうなるか。

【黒田博樹(38・投手・ヤンキース)】

 米国内では、FA選手のランク付けで田中を2、3位あたりに推す声が多かった。ただ、仮に来季のメジャー挑戦が不可能となると、安定感抜群のベテラン右腕が浮上してくる。田中を除いた市場の先発投手では間違いなくNO1。キャッシュマンGMは「彼は我々にとって偉大な存在だったし、この先も我々のチームにいてほしい」と残留へ熱烈なラブコールを送っている。1410万ドル(約14億円)のクオリファイング・オファーが受け入れられなかったことも想定済みで、さらに高額の提示があることは間違いない。

 ただ、田中獲得へヤンキースとマネーゲームを繰り広げると見られていた古巣ドジャースも、ポスティングが宙に浮いたままなら補強戦略を練り直す必要がある。田中の代わりとして、黒田を呼び戻すかもしれない。2チームが争奪戦を繰り広げれば、マリナーズ時代のイチローが持っていた日本人歴代最高年俸の1800万ドル(約18億円)を超える可能性も十分だ。ヤンキースは広島への復帰も心配しており、動向に注目が集まっている。

【ジャコビー・エルズベリー(30・外野手・レッドソックス)】

 今季は不動のリードオフマンとしてチームの世界一に貢献した。メジャートップの52盗塁を記録。ポストシーズンでも勝負強さを発揮している。2007年から在籍したレッドソックスを退団することになりそうで、ナショナルズなどが獲得を狙っている。

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