吉井コーチも絶賛「えげつない」 トレード移籍の日ハム左腕、開幕1軍当確
OP戦防御率1.13…巨人で1軍登板15試合の5年目左腕、新天地で開花
日本ハムの公文克彦投手が26日、ヤクルト戦(札幌ドーム)の7回に3番手で登板し、1イニングを打者3人でピシャリと抑えた。巨人からトレードで移籍1年目の左腕は、これでオープン戦9試合8回を投げて被安打3で自責点は1。防御率1.13の好成績を残し、開幕1軍入りへ当確ランプが灯った。
武器であるクロスファイアの威力をこの日も見せつけた。先頭の西田、続く西浦と連続で三ゴロに打ち取ると、最後は144キロ内角直球で谷内のバットをへし折っての投ゴロ。右打者3人をわずか7球で片付けた。
栗山英樹監督は「本当に落ち着いて、キャンプから相当疲れがあると思うが、しっかり1か月間、やってくれている」と信頼を深めている。
吉井理人投手コーチも「特に右(打者)は打ちづらそう」と高く評価。「去年の秋に見た時はサイドでストライクが全然入らなかったけれど、アリゾナ(キャンプ)で見たら腕が上がっていて、球が強くてクロスファイアがえげつなかった」と大変身を絶賛した。
巨人で1軍通算15試合登板に終わったプロ5年目左腕が、新天地で花開こうとしている。
【了】
石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa