今年も“パ高セ低” ロッテが驚異の首位、上位5/6がパ球団のオープン戦
オープン戦全日程終了、WBCの裏でロッテが驚異の勝率.867で首位
26日でオープン戦の全日程が終了した。各球団、およそ20試合を戦った中でパ・リーグ球団の結果を振り返ってみたい。
12球団の順位で、上位6チームに、千葉ロッテ、福岡ソフトバンク、オリックス、埼玉西武、北海道日本ハムの5球団が入るなど、近年の交流戦等の成績同様、パ・リーグ球団の健闘が目立った。
首位は千葉ロッテ。18試合で13勝2敗3分、勝率.867という驚異的な数字で駆け抜けた。中でもチーム防御率1.46という数字が輝く。開幕投手・涌井投手は12球団トップタイの3勝、中継ぎ陣も安定感を示した。福岡ソフトバンクに移籍したデスパイネ外野手の穴が心配されたが、新外国人のダフィー内野手が4本塁打、15打点と“2冠”の活躍。こちらも新外国人・パラデス内野手も4番として3割の打率を残すなど、攻撃力にも期待を抱かせる。
2位は福岡ソフトバンク。18試合で10勝5敗3分。毎年の優勝候補は、無難にオープン戦を終えた。成績で目を見張るのは31という盗塁数。明石内野手、今宮内野手が「5」、柳田外野手、福田外野手、上林外野手が「4」を記録した。盗塁数は「0」だったが、かつての盗塁王、本多内野手もいる。中村晃外野手がパ・リーグではトップの打率.370と、絶好調。WBCで不在だった内川内野手、松田内野手、新加入のデスパイネ外野手が打線の軸となり、俊足選手たちが引っ掻き回せば、破壊力は抜群だ。
3位は9勝5敗2分のオリックス。12球団でも千葉ロッテに次ぐ防御率2.04と健闘した。金子千尋投手、西投手の2枚看板に、ディクソン投手、コーク投手の外国人コンビ、松葉投手も元気で、平野投手もWBCで状態の良さをうかがわせた。打線の柱だった糸井外野手が阪神に移籍したことで、大幅な戦力ダウンが懸念されているが、投手力が安定すれば不安は覆せる。