バレンタイン監督がレッドソックスの10年代悪役に 「選手たちは彼を嫌っていた」

レッドソックス監督時代のボビー・バレンタイン氏【写真:Getty Images】
レッドソックス監督時代のボビー・バレンタイン氏【写真:Getty Images】

コーチ陣も疑心暗鬼の状態「トランプ大統領のような振る舞いを見せていた」

 2010年代には2度の世界一に輝いたレッドソックス。輝かしい10年間となったが、米メディア「NBCスポーツ」は「ここ10年でレッドソックスにとって最大の悪役は誰か?」を特集。ロッテでも監督を務めたボビー・バレンタイン氏が7位に選ばれている。

 1995、2004~09年にロッテの監督を務め、2005年には日本一にも導いたバレンタイン氏。日本で人気者となり、2012年にレッドソックスの監督に就任したが、「オーマイゴッド。どこから始めればいいだろうか?」と紹介されるほどスタートから歯車が噛み合わなかった。チームの主力だったユーキリス、ベケット、ゴンザレス、クロフォードらをシーズン途中でトレード放出すると、69勝93敗のア・リーグ東地区最下位に。指揮官は契約を1年残して解任となった。

 さらにはスプリングトレーニングでのエピソードも紹介。「カール・クロフォードがスイングをせずに数日休む理由を詳しく説明している間、クロフォードはバットを持って打撃ケージに向かっていた」と選手とのコミュニケーションが取れていなかったとしている。「選手たちは彼を嫌っていた」と溝が深まり、板挟みとなったコーチ陣からも疑心暗鬼の状態。指揮官は「トランプ大統領のような振る舞いを見せていた」と明かされている。

 レッドソックスは、翌2013年にはジョン・ファレル新監督を迎えて世界一となった。記事では「ジョン・ファレルは2013年のスプリングトレーニング初日、最高に人気者であった」と皮肉を交えて比較している。

 また、不名誉な1位に選ばれたのは、現在はパドレスでプレーするマニー・マチャド内野手。オリオールズに在籍していた2017年のレッドソックス戦でダスティン・ペドロイア内野手に危険なスライディングを見舞った。MVPも獲得したスター選手だったペドロイアは、その怪我が原因となって2年間で9試合の出場にとどまり、引退の危機を迎えている。

(Full-Count編集部)

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