カ軍入り韓国左腕・金廣鉉は“先輩”から情報収集済み 「スンファンは私に言いました」

カージナルス入りしたキム・グァンヒョン【写真:AP】
カージナルス入りしたキム・グァンヒョン【写真:AP】

カージナルスの韓国人選手は元阪神の呉昇桓に続き歴代2人目に

 2度目のMLB挑戦でカージナルスと契約し、夢をつかみ取った韓国プロ野球(KBO)のキム・グァンヒョン(金廣鉉)投手。カージナルスでは元阪神の呉昇桓(オ・スンファン)に続き、歴代2人目の韓国人選手となる。韓国紙「中央日報」はキムが入団会見で語った内容を報じている。

 入団会見でとびきりの笑顔を見せた様子が報じられていたキム・グァンヒョンだが、「非常にワクワクしているし、緊張もしている。2020年シーズンは私にとって非常に重要な一年になることでしょう。なので、とても胸が高鳴る思いです。ナ・リーグで1番の名門球団なので、彼らのためにプレーすることは栄誉なことだと感じています」と語ったと記事は伝える。

 背番号33のユニホームを着用したキム・グァンヒョンは喜びをあらわにしたが、先発ローテの座を勝ち取るためには、厳しい競争が待ち受けている。ジョン・モゼリアック編成本部長は「何よりも大事なことは、スイングマン(先発と救援を両方こなす投手)として考えたくはない。彼を先発投手として思い描いていきたい」としながらも、「もしローテーションで機能しなかったら、ブルペンに行く可能性もあると彼は理解している」と可能性を示唆。キム・グァンヒョンも「球団が私に求める役割を全うできるよう、精進します」と、先発ローテーション入りに意欲を燃やしたという。

 キム・グァンヒョンはかねてからMLB入りを熱望しており、実際に2014年にはポスティングシステムを利用しようとしたが、契約がまとまらなかった。「韓国人投手として、私はパク・チャンホやリュ・ヒョンジンがプレーする姿を見てからメジャーリーグでプレーすることを初めて夢見たのです。彼らが立ったマウンドでプレーすることは、栄誉なことです」とキム・グァンヒョンは入団会見でコメントしていたという。

 韓国人メジャーリーガーの先駆けとなったパクや、今季ドジャースで活躍しFAとなっている柳賢振まで、アメリカで活躍する選手たちに夢をみたキム・グァンヒョン。さらにキム・グァンヒョンに大きな影響をもたらすのは、2016年にカージナルスに入団した呉昇桓だ。「この球団は、彼がアメリカでプレーしたキャリアにおいてベストな球団だと、スンファンは私に言いました。韓国に戻ったら、彼にこの球団のルールについてもっと聞いてみようかと思います」とキム・グァンヒョンは語ったという。

 NPBでの2年間で80セーブを挙げ、カージナルス入りした呉昇桓。1年目には76試合に登板し、防御率1.92、6勝3敗と活躍していた。そんな呉昇桓の助言を受け、キム・グァンヒョンも夢見たような活躍を果たすことができるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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