広島7連勝で単独首位 緒方監督も満足「九里の熱投に打線が応えてくれた」

逆転された直後の7回に一挙5点、「昨年のような、いい攻撃ができた」

 広島は9日、マツダスタジアムで行われた東京ヤクルト戦に6-2で勝利した。今季初の同一カード3連勝で引き分けを挟んで7連勝となり、同率で並んでいた巨人が敗れたため単独首位に立った。緒方監督は「九里がナイスピッチングだった」と、早くも今季2勝目を挙げた先発右腕を讃えた。

「九里の熱投に打線が応えてくれた」と指揮官が言うように、一度は勝利投手の権利を失った後の逆転勝利だった。1点リードで迎えた7回、2死からヒットと四球でピンチを作り、代打・大松の2点タイムリー二塁打で逆転された。

 その裏、打席が回った九里に代打が出たが、相手失策と怒涛の3連打で一挙5点を奪って逆転し、九里に2勝目が転がり込んだ。

 緒方監督は「相手のミスに乗じて一気にいけた。昨年のような、いい攻撃ができた」と打線を評価し、「スタンドも盛り上げてくれた」とラッキーセブンのファンの声援にも感謝した。2試合続けて好投した九里に関しては、「いい投球を続けているので、これからもローテの一角として頑張ってもらいたい」と満足そうだった。

 8回から登板したジャクソン、中﨑が、無失点に抑えたものの、いずれも2安打を許すなど、リリーフに不安が残るが、指揮官は「6連戦で延長も2回あって、リリーフ陣はきつかったと思う。これからは補充も考えながらやっていきたい」とブルペンの再構築も示唆しながら「先発陣が長く投げてくれているので助かっている」と、3連戦でいずれも7イニング以上を投げた若手先発陣を評価した。

 開幕戦で敗れて以降、引き分けを挟んで7連勝でチームは単独首位となった。6試合で5勝1分けと負けなしで一週間を終えた緒方監督は「お疲れ様でした!」と力強く会見を締めくくった。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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