鷹・和田「縁起良い」長崎で自主トレ公開 残る“松坂世代”は5人「結果出さないと…」

自主トレを公開したソフトバンク・和田毅【写真:福谷佑介】
自主トレを公開したソフトバンク・和田毅【写真:福谷佑介】

覚悟の1年1年「結果を出せば、次の年もできるし、出なければもう出来なくなる」

 ソフトバンクの和田毅投手が12日、長崎市内で行っている自主トレを報道陣に公開した。チームの後輩である笠谷俊介投手、渡辺健史投手、ヤクルトの山田大樹投手と共に体幹トレーニングやキャッチボール、球場そばにある神社での150メートル坂道ダッシュなどで汗を流した。

 長崎での自主トレは昨季から。「ホークスは九州のチームですし、昨年ここでやらせてもらって、怪我からまた投げられるように戻れた縁起のいい自主トレ先。お願いしたら快くOKしてくれたので」と語り、2年続けてシーズンの始動の地に選んだ。この日は6勤1休の6勤目とあって、やや軽めのメニューというが、それでも1時間近い体幹トレーニングや、若手でも悲鳴をあげる坂道ダッシュを5本と、38歳にして、他のメンバーと同じメニューをこなした。

 このオフは昨秋から継続して「動きの中での体の柔軟性を高められるように」取り組んでいる。昨季は苦しんできた左肩の故障から復活を果たして12試合に先発し、4勝をマークした。今季の目標として「1年を通してローテで回れるように投げていきたい。2年連続でリーグ優勝を逃しているので、その足りないピースになれるようにしたい。リーグ優勝して、4年連続で日本一になる、その輪に加わっていられるようにしたい」と語った。

 現在38歳の和田はキャンプ中の2月21日に39歳を迎える。同世代の”松坂世代”も現役選手の数は減り、今季は5人になった。「寂しくないと言えば、嘘になりますけど、この年齢になって結果出さないと、やめていかないといけない」と現実を受け止め「1年1年が勝負。結果を出せば、次の年もできるし、出なければもう出来なくなると思う。1年1年勝負していかないといけない」と覚悟している。

「世代交代というのはどの世界も一緒。同じ力であれば若い子を使うというのは当たり前のこと。彼らより少しでも上の位置にいられれば使ってもらえる。自分も選んでもらえるような状態で戦っていきたい」。昨年の日本シリーズでは第4戦で先発して勝利投手になった。その力はまだまだ健在。ベテラン和田は、まだまだ老け込んじゃいない。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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