2年ぶり先発で初黒星も…ソフトB寺原が4回途中1失点の投球から掴んだもの
4回途中2失点で降板、「正直なところ5回までは投げたかった」
23日の楽天戦。ソフトバンクの先発・寺原隼人は好調な立ち上がりを見せながら、4回に連続二塁打などで2失点。3回0/3でマウンドを救援陣に譲る形となった。
2015年9月以来の先発マウンドで結果を出すことはできなかった。寺原は3回まで2四死球のみ。併殺と盗塁死で打者9人で片付ける最高の滑り出しを見せながらも、2巡目に入った4回につかまった。先頭の茂木英五郎、2番のペゲーロに連続二塁打を浴びて1点を先制されると、ウィーラーへの四球の後、アマダーにレフト前に運ばれてさらに1失点。結局、4回は1死も取れずに飯田優也にマウンドを譲った。
「腕も振れていたし、狙ったところにもいっていた。悪い感じではなかったが、最後は狙ったところより少し甘く入ってしまい、簡単に先取点を許してしまった。正直なところ5回までは投げたかったし、3回で終わったことは先発として悔しい」
ただ、2年ぶりとなる今回の先発で、改めて先発としての自分のスタイルを確認できたとも語る。
「次(の登板)はわからないが、いいイメージのままいきたい。最初からどんどん攻めのピッチングをした方がいいと思ったし、長いイニングを投げようとしない方が自分としてはいいなと思った。今日打たれたことで、二回り目にもっと注意しないといけないとも感じた」
3回までに見せたピッチングに4回に打たれた反省を加味していければ、今後も先発の可能性はあるだろう。ベテラン右腕の意地で次こそ先発での白星を勝ち取りたい。
【了】
藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura