サイン盗み、トラウトの薬物疑惑騒動…噂飛び交う現状を米メディアが危惧「噂が見境なく…」

エンゼルスのマイク・トラウト【写真:Getty Images】
エンゼルスのマイク・トラウト【写真:Getty Images】

サイン盗み騒動から、今度はトラウトの「ヒト成長ホルモン」疑惑に発展

 MLBは2020年シーズンを前にサイン盗み問題で監督3人が解任されるなど揺れている。メジャー史上最大級ともいえるスキャンダルの余波は、3度のMVPに輝いたエンゼルスのマイク・トラウト外野手にまで及んだ。米メディアは「騒動後に生まれた悪い副産物の1つだ」と、一連の騒動に釘を刺している。

 11月の「第2回 WBSC プレミア12」で米国代表を率いたスコット・ブローシャス監督の息子であるデビッド・ブローシャス氏が、3度のMVPに輝いているエンゼルスの至宝トラウトが「ヒト成長ホルモン」を使用していると自身のSNSに投稿して騒動に。すぐにMLBとMLB選手会が声明を発表するなど迅速に対応し否定したが、単なる噂話が大騒動に発展する異常な事態となっている。

 サイン盗みに禁止薬物……。LAタイムズのマイク・ディジョヴァンナ記者はサイン盗み騒動からトラウトの疑惑とスキャンダル続きの1週間を言及し「トラウトは、噂の渦の中へ引き込まれそうになったが、彼がヒト成長ホルモンを使っているという疑惑は、MLBと選手会によって、力ずくで撃ち落された」と指摘した。

 また、米メディア「SportBusiness Group」のエリック・フィッシャー氏も「これは、アストロズ(のサイン盗みに端を発する)騒動後に生まれた悪い副産物の1つだ 噂が見境なく走り回っている」とし、スキャンダルがスキャンダルを呼ぶ状況を危惧していた。

(Full-Count編集部)

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