岩隈久志、6回途中1失点の力投も初勝利届かず 鬼門の4月は4年連続0勝
6回に1点先制直後に味方失策で同点、チームは競り勝つ
今季初勝利を目指したマリナーズ岩隈久志投手は27日(日本時間28日)、敵地でのタイガース戦に先発し、5回2/3を3安打2四死球3奪三振で1失点(自責0)と力投。だが、惜しくも1勝目には届かなかった。今季は5試合を投げて0勝2敗、防御率4.15。チームは同点の9回にガメルが決勝打を放ち、2-1で競り勝った。
タイガース先発バーランダーとの投手戦になった。岩隈は初回に安打と死球で1死一、二塁をするが、V・マルティネスとアップトンを打ち取り、無失点に抑える。3回2死からコリンズに中堅へ二塁打されるまで打者7人を連続凡退。走者を背負っても、変化球を低めに集める丁寧な投球で得点には結びつけなかった。
6回表に、味方打線が敵失策で呼んだ1死二塁の好機から、シーガーの中前適時打で1点先制に成功。1点のリードを得て迎えた6回裏。岩隈は先頭コリンズに右翼への二塁打を浴び、1死二塁としたところで、V・マルティネスを二ゴロに打ち取ったかに見えたが、二塁カノがまさかの失策で同点に追いつかれてしまった。続くアップトンを中飛に打ち取り、2死一塁としたところで降板。初勝利には届かなかった。
この日まで、岩隈の4月のメジャー通算成績は、20試合に登板し(18試合で先発)、2勝7敗、防御率4.24とどの月よりも悪い。自主トレ中に右手中指を負傷して開幕に出遅れた2014年を含めると、15年は3試合で0勝1敗、16年は5試合で0勝3敗と、4年連続で4月は0勝のまま終えることになった。
だが、徐々に状態が上がっていることは、投球内容を見ても明らかだ。中4試合のスケジュールならば、次回は5月3日(同4日)の本拠地エンゼルス戦に先発予定。5月のメジャー通算成績は21試合に投げて(28試合で先発)、11勝3敗、防御率3.34と格段にアップするだけに、今季初勝利を期待したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count