消息不明の鷹コラスは南米スリナムにいた！　同国理髪店店主「彼の髪切った」

ソフトバンク・コラスはMLB挑戦のためにキューバから亡命したと報じられて以降、消息不明だった

　メジャー移籍を目指して亡命するためにキューバから出国し、消息が不明となっていたソフトバンクのオスカー・コラス外野手が、南米北部のスリナムに滞在していたことが分かった。1月3日（日本時間4日）にMLB公式サイトがコラス亡命の一報を報じて以来、その後、足取りは明らかになっていなかったが、14日（同15日）にスリナムの首都パラマリボ市内の理髪店で散髪をしていたことが判明。店主が自身のSNSにコラスを散髪した写真を掲載したことで、14日時点での所在が明らかになった。

　店主はFull-Count編集部の取材に対し、「確かに彼の髪を切った。キューバ人だということは聞いたが、野球選手だということは知らなかった。ほかにも客が待っていたので、長い時間話をした訳ではないし、野球や亡命の話はしなかった。（散髪後につながった）Facebookを見て初めて野球選手だと知った」と明かした。

　コラスはスリナム入国の経緯や、いつまで同国に滞在するかについても話すことはなかったという。また、コラスは投稿後、24時間で自動的に削除される自身のFacebookのストーリー機能にも、洒落たカフェで注文したケーキの写真をアップするなどしている。球団関係者は「（亡命は）誰かが後ろで手引きしているのは確かだと思う」と話した。すでにスリナムを出国している可能性も考えられる。

　また、キューバや亡命キューバ人の情報を発信している野球サイト「スイングコンプレート」も「姿を現したコラスはとても順調のように見える」の見出しで、今回のコラスの足取りについて紹介。「コラスはキューバの大谷翔平と言われ、キューバの若手の期待の星だったが、メジャー入りを目指し、姿をくらました。それは、世界最高のレベルでプレーしたいからであり、さらに、日本での厳しいシーズンを終えた後、キューバの国内リーグでもプレーしなければならないことにも非常にうんざりしていた。また、キューバのスポーツ選手の誰もがその理由を語らないが、それはハイレベルのプレーをしてもスポーツ連盟に高額の税金を搾取されるからだ、とキューバでは言われている」と、亡命理由について推測している。

　コラスはソフトバンクの保留者名簿に記載されており、球団が契約を解除しない限り、メジャー球団と契約することはできない。そのため、今後の動向に注目が集まる。

（Full-Count編集部）