田中将大がMLB屈指の先発投手であるワケ WHIPは現役3位、K/BBは歴代1位!?
前回登板は7回途中4失点で4勝目、三振で叫んだ理由は「自分に対しての怒り」
2日(日本時間3日)のブルージェイズ戦で今季6度目の先発マウンドに上がり、6回1/3を8安打4失点という内容で4勝目(1敗)を挙げたヤンキースの田中将大投手。開幕戦で黒星を喫した後は4連勝、本拠地では昨年から11登板で9連勝。本拠地では最近7戦7勝だが、これは01年のロジャー・クレメンスに17年ぶりに並ぶ記録と、名門球団の歴史に名を刻む活躍を続けている。
ブルージェイズ戦では、4点リードの6回2死三塁のピンチでスモークを高めに浮いたスライダーで空振り三振に仕留めた後に、バックスクリーンに向かって声を張り上げる場面があった。米メディアは、この田中の仕草に注目。試合後に、その意味を問われた右腕は「あれは自分に対して投げミスしたことに対して自分に対する怒りです」と答えている。
この試合は、序盤は危なげない投球を見せながら、味方から6点の大量リードをもらった5回に2失点。7回にもピアースに2打席連続となるソロ弾を浴びるなど、中盤以降につかまった。「点差があったので、際どいところ際どいところをついて、カウントを悪くして、リズムが悪くなるのがいやだったので、どんどんアグレッシブにストライクとっていこうと思ったんですけど、中盤以降にストライク揃えすぎて、痛打されたのが反省点」。勝っても満足することはほとんどない。ある意味で“完璧主義者”とも言える田中にとっては、課題の多い登板だったようだ。
ヤンキースのエースが2014年のメジャーデビューから残してきた数字は、「MLB屈指」といっても過言ではない。それは、現状に満足しない向上心があるからこそだろう。