田中将大は「昨季より良い成績残す」と米サイト予想 ヤ軍ローテは「球界最高」

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

昨季11勝の田中はヤンキースで6年連続2桁勝利を挙げている

 2010年代にワールドシリーズに1度も進めない屈辱を味わったヤンキース。名門球団は今オフ、投手史上最高額となる9年総額3億2400万ドル(約353億円)でゲリット・コール投手を獲得するなど、2009年以来の世界一奪還に向けて投手陣の整備を進めた。地元スポーツ専門サイト「エリートスポーツNY」はローテーションを「球界で最高」と評して、田中将大ら先発5投手の今季パフォーマンスを予想している。

 同サイトは「ニューヨーク・ヤンキースのローテーションは、2020年への準備が出来ている」として、「(今季は)新しくゲリット・コールが加わったことと、ルイス・セベリーノのリターンでニューヨーク・ヤンキースは球界で最高の投手陣を誇っている」と報じた。記事は「ヤンキースはこのオフシーズンに大きく動きゲリット・コールと契約した。コールとの契約は、球団が必ずやらなければならないことであった。それは、球団にとって必要なことであった」と指摘。「加えて、ルイス・セベリーノがフルシーズン復帰するはずで、ヤンキースのローテーションは、2020年に独占的を働きをするだろう」として、5投手の今季を以下のように占っている。

○ゲリット・コール

 2019年のK-BB(奪三振と与四球の比率)は34%で球界トップだったが、今季も同じようにやってくれるだろう。2019年最高の投手だったコールは今季もそれに続くだろう。今季成績予想はFIP2.73、K%=34%(奪三振数÷打席数)、BB%(与四球数÷打席数)=6.3%、fWAR/200=6.8である。

○ルイス・セベリーノ

 2020年はフルシーズン健康であるはずだ。2017、18年は、素晴らしい活躍をした。26歳以下では球界最高の投手だ。全盛期に突入する今季、独占的な活躍をする準備が出来ている。2020年の成績予想はFIP2.95、K%=29%、BB%=5.5%、fWAR/200=5.9である。

○ジェームズ・パクストン

 2019年はアップダウンの激しいシーズンだった。心配は健康面だ。1シーズンに160イニング以上投げたことはなく、防御率のタイトルを受ける資格を得たことはこれまでない。2020年の成績予想はFIP3.40、K%=31%、BB%=6.8%、fWAR/200=5.1である。

○マサヒロ・タナカ

 今季が契約最終年度だ。彼はヤンキースで安定した働きをしてきた。2019年に新しいボールでスプリッターを投げることに苦しんで基準とする成績には及ばなかった。信頼できる投手として、4シーズン中、3シーズンは175イニング以上投げた。今季は、新しいボールに慣れ、スライダーと速球のコントロールを向上させなければならない。今季は昨シーズンより良い成績を残すと考えている。今シーズンの予想成績は、FIP3.80、K%=22%、BB%=5%、fWAR/200=4.0である。

○JA・ハップ

 ブライアン・キャッシュマンGMは彼が5番手の先発投手だと宣言した。スプリングトレーニングが終わるまでにそれがどう変わるかは分からない。2019年シーズンは苦しんだが、ポストシーズンでの投球は悪くなく、彼が良い方向に向かってるサインかもしれない。彼の今季の成績予想は、FIP4.21、K%=23%、BB%=7.5%、fWAR/200=2.9である。

 コールは昨季アストロズで20勝をマーク。セベリーノは2017年に14勝、18年に19勝をマークした。パクストンは昨季自己最多の15勝。昨季11勝の田中は2014年から6年連続2桁勝利と、抜群の安定感を見せている。37歳のJA・ハップは昨季12勝をマークした。そうそうたる投手が揃うヤンキースの先発陣。11年ぶり世界一奪還へ、準備は整ったといえそうだ。

(Full-Count編集部)

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