ロッテ“補助員”西岡剛、20歳安田ら若手の反応は? 「充実した練習ができた」

西岡剛のサポートを受けながら特守を受けるロッテ・安田尚憲【写真:荒川祐史】
西岡剛のサポートを受けながら特守を受けるロッテ・安田尚憲【写真:荒川祐史】

選手ではなく補助員として参加、球拾いなどの仕事を真剣な表情でこなした

 元ロッテでルートインBCリーグ栃木でプレーした西岡剛内野手は1日、沖縄・石垣島で行われている古巣のキャンプ地に練習補助員として姿を現した。かつてのスターは球拾いや用具の準備などのサポート役に徹したが、若手選手たちからは憧れの目を向けられていた。

 ロッテのキャンプにはBCリーグの選手が“補助員”として参加することが恒例となっており、今年は西岡がその1人として参加。懐かしいロッテのキャンプ用の帽子を被り、選手たちよりも早くに薄暗いグラウンドに現れた。その後は真剣な表情で、球拾い、ボールケース運び、打撃ケージのセッティングなどの仕事を黙々とこなしていた。

 かつて不動の遊撃手だった男の裏方ぶりを周囲はどう見ていたのか。「すごい選手でしたし、ずっと見てきた」と話したのは安田尚憲内野手だ。この日は球拾いをする西岡に見つめられながら特守を受けた。「西岡さんが手伝ってくれたり、いろいろな人に支えられてキャンプができている。今日も充実した練習ができたので感謝しています」と小学生時代の憧れの選手のサポートに頭を下げた。

 ドラフト2位の佐藤都志也捕手(東洋大)は西岡がいたことに気づかなかったという。それでも、「自分が小さい時の黄金時代のスターの1人だったので、気づいたことがあれば聞いていきたい」と目を輝かせた。日本一となった2010年にはまだ12歳だった。「応援歌が好きだった。『スピードスター』とか」。歌詞とメロディーも鮮明に覚えている憧れの存在だ。

 昨年11月には12球団合同トライアウトに参加するなど、35歳を迎えてもNPB復帰を諦めていない西岡。かつて中心選手として活躍した男の姿は、若手選手たちに大きな刺激となったに違いない。

(工藤慶大 / Keita Kudo)

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