エンゼルスPO進出の“鍵”は大谷翔平の「健康」!? MLB公式が注目

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

エンゼルスは今オフ打点王のレンドンや先発2投手を獲得

 2014年を最後にプレーオフ出場から遠ざかるエンゼルス。今オフは、ナショナルズをFAとなった昨季の打点王アンソニー・レンドン内野手を7年総額2億4500万ドル(約265億5700万円)で獲得するなど、効果的な補強を行っている。MLB公式は「久々にプレーオフに進出するかもしれないチーム」の一つにエンゼルスを挙げ、二刀流を復活させる大谷翔平投手の投打両面での活躍が「重要になる」と指摘している。

 MLB公式は「この5チームは、20年にプレーオフに久々に進出するかもしれない」とのタイトルで5球団を挙げ、その一つがエンゼルスであるとした。ほかの4チームはレッズ、ホワイトソックス、フィリーズ、パドレスとしている。

 記事はエンゼルスについて「求めていたエースになる投手は獲得することはできなかった」と、獲得に乗り出していたゲリット・コール投手がヤンキースと9年総額3億2400万ドル(約351億円)で契約を結ぶなど、エ―ス級の投手を補強できなかったことに触れた上でこう伝えている。「ビリー・エップラーGMにとっては良いオフシーズンになった。彼は、三塁手のアンソニー・レンドンを加えてラインナップを強化し、フリオ・テヘランとディラン・バンディを獲得してローテーションの層を厚くした。MLBパイプラインで6位のプロスペクト、ジョー・アデルもシーズン中にメジャーリーグに昇格するはずだ」。

 投手では7年連続30試合以上先発のテヘラン、3年連続160イニング以上を投げているバンディを獲得。また昨秋の「プレミア12」でアメリカ代表として活躍した20歳のプロスペクト、アデル外野手もシーズン中にメジャーデビューする予定で戦力アップが見込まれる。

 そして記事は、右肘のトミー・ジョン手術のリハビリを終え、二刀流を復活させる大谷について触れた。「ショウヘイ・オオタニが健康であることが、ローテーションとラインナップの両方でとても重要になってくる。若い投手(グリフィン・カニング、パトリック・サンドバル)も、より投手陣の層を厚くしてくれるだろう」と指摘した。

 大谷は入団1年目の2018年に投手で10試合に先発、打者として22本塁打を放って新人王を獲得。MLB公式は投打両方での活躍がプレーオフ進出には不可欠と指摘している。

 記事では「ア・リーグ西地区はアストロズ(昨季優勝)とアスレチックス(同2位)が今年も良く、レンジャーズ(同3位)は昨年よりずっと向上している。そこでエンゼルスは、ポストシーズン出場をかけて戦う」と予測している。

 昨季まで地区3連覇を遂げたアストロズがサイン盗みに揺れ、ア・リーグ西地区の勢力図は変動していくのか。いずれにせよエンゼルスが5年ぶりにプレーオフに進出するためには、大谷が健康を保ち、投打で活躍することが不可欠のようだ。

(Full-Count編集部)

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