前田健太、出来高満額なら報酬14.4億円 ツインズでは先発専念で「最大限の機会」
米移籍情報サイト、前田はドジャースで「ブルペンに度々行かされていた」
ドジャースの前田健太投手がツインズに移籍すると米メディアが一斉に報じた。2016年からドジャースに4年間在籍し、137試合(103試合先発)登板で47勝35敗6セーブ、防御率3.87。チーム事情に応じて救援もこなすなど献身的な働きを見せ、2年連続のワールドシリーズ進出に大きく貢献した。
米最大の移籍情報サイト「MLBトレードルーマーズ」は、ツインズでは「確実に」先発になるとみられるとし、ドジャース入団時に結んだ出来高の項目をクリアするための「機会が最大限にある」と指摘している。
2015年オフに広島からポスティングシステムを利用してドジャースに移籍した前田。8年契約を結んだが、メディカルチェックで右肘に懸念が見つかったことなどから基本年俸が抑えられ、その分出来高が厚いという異例の契約だった。
基本年俸は300万ドル(約3億2800万円)で、開幕ロースター入りや先発登板数、登板イニング数に応じて細かくインセンティブが設定されている。同サイトは「ツインズは、クオリティーの高い投手をローテーションに加えた。マエダは実績ある31歳のスターターだが、(ドジャースでは)ブルペンに度々行かされていた。おそらく、それは、出来高が多くついた8年契約のせいだったかもしれない」と指摘している。
さらに「ドジャースが金銭的な理由でマエダに先発を多くさせないように操作していかは不明である」とした上で「彼の契約内容は年間の基本額は僅か300万ドルで、先発した試合数と投げたイニングをもとに1000万ドル(約10億9450万円)のボーナスがつくようになっていた」と説明。「ツインズでは、確実に先発投手として見られ、このボーナスを最大限に得る機会が与えられるだろう」と伝えた。
前田は16年に32試合に先発、175回2/3を投げ、ドジャース在籍4年間で最大の1190万ドル(約13億円)を得た。ただ、開幕ロースター入り、32先発、200イニング登板を果たせば、基本年俸と合わせて最大1315万ドル(約14億3800万円)を手にできる。ドジャースでは1度もなかった出来高満額ゲットとなるか、注目が集まる。
(Full-Count編集部)