「今日はさすがにないでしょ」―楽天岸、4月に登板回避のヤフオクDで快投

7回4安打1失点で無傷3勝目、「だいたい狙ったところに投げられた」

 大黒柱の好投が光った。14日のソフトバンク戦(ヤフオクD)。楽天の岸孝之投手が7回1失点の好投で、無傷の3勝目を掴んだ。中盤までソフトバンク打線を全く寄せ付けず、チームも9-2で大勝。試合後は「今日はコントロールが良かった。だいたい狙ったところに投げられた」と納得の表情だった。

 初回にいきなり先制点をもらうと、左飛、空振り三振、中飛と3者凡退に切る完璧な立ち上がり。6回まで、強力ソフトバンク打線をわずか2安打に封じ、緩急も巧みに織り交ぜ、次々と凡打の山を築いた。リードが9点に広がった7回に、2本の内野安打などで満塁のピンチを背負い、犠飛で1点を失ったものの、大勢に影響はなし。7回4安打1失点。8個の三振を奪い、110球で降板した。

「今日は大丈夫でしょ、と。さすがにないと思っていた」というのは、4月23日のこのカードのこと。先発予定だったが、試合直前のブルペンで腰の痛みが出て、急遽、登板を回避した。3週間前の悪夢を、快投で払拭した。

「連敗はしたくなかったので、それだけを考えていた」という右腕の好投で、2位との直接対決を1勝1敗で終えた楽天。再び貯金14、ソフトバンクとの差を2.5ゲーム差に広げた。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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