前田健太獲得はツインズに「プラスになる」 米メディア「手頃な金額」「先発強化」

ドジャースからツインズへの移籍が報じられた前田健太【写真:Getty Images】
ドジャースからツインズへの移籍が報じられた前田健太【写真:Getty Images】

地区連覇を目指すツインズは今オフ、大物ドナルドソンらを獲得するなど積極的に補強を敢行

 ドジャースの前田健太投手がツインズに交換トレードで移籍することで合意したと米複数メディアが伝えた。ツインズは1000万ドル(約11億円)を受け取り、ドジャースには21歳のブラスダー・グラテロル投手、25歳のルーク・ラリー外野手とドラフト指名権が移るという。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」は、前田獲得のメリットを伝えている。

 当初はレッドソックス、ドジャース、ツインズによる大型三角トレードが伝えられたが、レッドソックスがグラテロルの身体検査に難色を示して一度は破談になった。しかし、ドジャースはレッドソックスとの交換トレードで2018年MVPのムーキー・ベッツ外野手、通算150勝左腕デビッド・プライスを獲得し、レッドソックスにはアレックス・ベルドゥーゴ外野手、ジーター・ダウンズ内野手、コーナー・ウォン捕手が移る。そしてドジャースとツインズは「前田プラス金銭」と、「グラテロル&ラリーとドラフト指名権」で決着を見たようだ。

 記事によれば、ツインズは前田をローテーションに加えたいと考えていたが、たとえ破談になったとしても「ウィンウィン」の状況だった。トレードから手を引いたとしても、チームメートが“ヒューマン・バズーカ”とニックネームをつけた剛腕グラテロルが残留する。ア・リーグ中地区2連覇を目指すツインズで、ブルペンで貢献していただろうと指摘する。しかし「球団はブルペンに満足しており、フェアな条件であればローテーションを強化するベテラン先発右腕マエダを獲得するだろう」と指摘している。

 記事はまた「今勝つことを目指すツインズにとって、この動きはこれまでのオフの動きと一致している」と評価する。ブレーブスからFAとなっていた34歳のジョシュ・ドナルドソン内野手を4年総額9200万ドル(約101億円)で契約。ほかにもアレックス・アビラ捕手、タイラー・クリッパード投手、ホーマー・ベイリー投手、リッチ・ヒル投手との契約をはじめ、セルジオ・ロモ投手、ジェイク・オドリッジ投手、マイケル・ピネダ投手と再契約した。今回も「今勝つことを目指す」ための前田獲得だったようだ。

前田は昨季2桁勝利のベリオス、オドリッジらと開幕から先発ローテを形成する見込み

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