田中将大、キャンプ初実戦で上々スタート 打者4人に1安打「一つステップを踏めた」

キャンプ初となる打者と対戦形式の練習に臨んだヤンキース・田中将大【写真:木崎英夫】
キャンプ初となる打者と対戦形式の練習に臨んだヤンキース・田中将大【写真:木崎英夫】

先頭打者に中前打を浴びるが「先っぽやし、いい当たりじゃないから別にね」

 ヤンキースの田中将大投手は17日(日本時間18日)、フロリダ州タンパでキャンプ初となる打者と対戦形式の練習に臨んだ。20球限定で延べ4人の打者を相手に投げ、ヒット性の当たり1本に抑える上々の出来を見せた。

 左打者一人を含む3人と対峙。先頭の左打者に初球の外寄り真っすぐを中前に運ばれたが、「(バットの)先っぽやし、いい当たりじゃないから別にね」と意に介さず。その後をスプリットで遊ゴロ、直球で二ゴロ、カットボールで右飛に封じて登板を終えた。

 投球の内訳は、ストライク5球(空振り2、見逃し3)、ボール7球、ファール4球。バラつきはあったが「一番最初だったんで、しっかり投げられたっていうことが一番かなと思う」と初の実戦形式登板を振り返った。

 ブルペン投球では味わえない打者との間合いや距離感を少し取り戻せたことも収穫だった。

「実際にバッターが立つとブルペンとは違った力の入り方はしますし。そういう部分で、一つステップを踏めたということはよかったんじゃないかなと思います」

 マスクを被りサインを出したクラッツ捕手は「左打者の内角へのカッターがどんな感じで変化していたかを確かめたかったようだ」と、田中が掲げたテーマに言及した。

 ツーシーム以外の持ち球を駆使して投げ込んだ20球を、同捕手は「それぞれいい軌道だった」と評価した。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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