ダルビッシュ、5回2失点で今季5勝目 MLB通算51勝目で日本人5位タイ浮上
5回105球粘投で4連勝&通算51勝で大家に並ぶ、ダルビッシュ登板の試合はレンジャーズ6連勝
レンジャーズのダルビッシュ有投手は21日(日本時間22日)、敵地でのタイガース戦に先発し、今季5勝目(2敗)を挙げた。5回までに105球を要す苦しい投球ながら5安打7奪三振4四球で2失点。6戦連続クオリティー・スタート(QS、6回以上を投げて自責3以下)はならなかったが、我慢の投球で大家友和に並んで日本人5位タイとなるメジャー通算51勝目(32敗)を挙げた。これで自身4連勝で、タイガース相手には自身7戦7勝。試合は5-2で勝利し、ダルビッシュが投げた試合でレンジャーズは6連勝となった。
レンジャーズは初回にルクロイのタイムリーで1点を先制。昨季までメジャー通算6試合登板で6勝0敗、防御率3.46と負けなしのタイガース相手の一戦で、ダルビッシュは幸先よく援護をもらったが、初回は先頭の元同僚キンズラーに甘く入ったスライダーをレフトスタンドへ運ばれ、いきなり同点とされた。
さらに、アビラに四球、カブレラはライト前ヒットで一、三塁に。1死後、アップトンは四球で満塁とされるも、カステラノスの三塁線へのボテボテの投ゴロを華麗なフィールディングでさばき、体勢を崩しながら本塁へ送って2アウト。コリンズは右飛に仕留め、31球を要しながら同点で食い止めた。
レンジャーズは2回も女房役チリノスのタイムリーが飛び出し、すぐに再び勝ち越し。しかし、ダルビッシュは2回も2四球で2死一、二塁とし、強打者カブレラには低めの速球をセンター前に運ばれて同点とされる。2回までに球数は56球となった。
3回は11球でこの日初めての3者凡退。4回は2死一、二塁で2打席連続ヒットのカブレラを二ゴロ。すると、レンジャーズは5回にナポリがソロ本塁打を放ち、ダルビッシュにとって待望の勝ち越し点が入る。その裏は2死から最後はカステラノスをスライダーで空振り三振に仕留めて、この試合2度目の3者凡退。ダルビッシュはガッツポーズを繰り出し、雄叫びを上げた。5回までに球数は105球に到達して降板。苦しみながらも何とかリードを守り、自身4連勝の権利を持って降板した。
レンジャーズは6回にコズマがソロ本塁打を放ち、貴重な1点を追加。救援陣がリードを守ると、9回に1点を加えて5-2で勝利した。
ダルビッシュは105球を投げてストライクは63球。防御率は2.83となった。前回登板で日本人&レンジャーズ最速の109試合登板で通算50勝に到達したが、これが大家友和(51勝68敗)に並ぶメジャー日本人5位タイの通算51勝目(32敗)。1位は野茂英雄の123勝(109敗)、2位は黒田博樹の79勝(79敗)、3位は岩隈久志の63勝(39敗)、4位は松坂大輔の56勝(43敗)。今季中に松坂を抜いて4位となる可能性は高そうだ。
レンジャーズは前日に連勝が10で止まったが、再び勝利。ダルビッシュが投げた試合は6連勝で今季7勝3敗とエースの仕事を続けている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count