投手転向からわずか2か月…元メジャー外野手が“デビュー戦”初球で159キロ

メジャー5年のキャリアを持つ俊足外野手ゴースが転身

 メジャーに期待の新星左腕が現れた。タイガース傘下1Aでデビュー戦を迎えた左腕が、記念すべきプロ初球で、いきなり時速99マイル(約159キロ)の剛速球を披露。しかも、この左腕の正体は、昨季までブルージェイズやタイガースなどでメジャー5年を過ごした外野手アンソニー・ゴースだという。デトロイトの地元紙「デトロイト・フリープレス」電子版が伝えている。

 元中堅手が華麗なる転身を遂げた。記事によれば、ゴースは今季から投手にコンバート。メジャーやマイナーが開幕した後も、延長キャンプに止まって投手としての練習を積み、22日(日本時間23日)に1Aのレイクランドに配属されたという。そして、その夜に行われたパームビーチ戦で投手デビュー。1回を投げて1安打1四球1奪三振1失点の成績だったという。

 周囲を驚かせたのは、豪腕ぶりだ。レイクランドのローアーGM補佐のツイートによれば、左腕は記念すべき第一投でいきなり99マイル(約159キロ)を計時。投手としての明るい未来を予感させたという。

 タイガースで選手育成副部長を務めるデーブ・リトルフィールド氏は、投手としてのゴースの将来性について「非常に有望だ」と語ったと伝えている。

 26歳のゴースは、高校時代は“二刀流”として鳴らし、当時でも97マイル(約156キロ)の速球を投げていたというが、本人は外野手で勝負したいという意向を持っていた。2008年ドラフトでフィリーズに2巡目指名された後、ブルージェイズに移籍、メジャーデビューを果たした。ブルージェイズでは現ソフトバンクの川崎宗則とチームメイトだった。2015年にトレードでタイガースへ移籍し、2年連続で開幕ロースターに名を連ねたが、外野手として参加した今季キャンプでマイナー降格を告げられていた。

 同じく地元紙「デトロイト・ニュース」電子版によると、その後、ゴース自身からチーム首脳陣に投手に転向したいという申し出があり、今回のコンバートが実現したという。

 まだ26歳、しかも左腕。正式にコンバートしてからまだ2か月程度だが、ゴースが2度目のメジャーデビューを飾る日が、近い将来やってくるかもしれない。

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