「彼は早く飛びすぎた」―打球落下点の約10M手前でダイブ、爆笑呼ぶ“珍守”

“無謀”なダイブでデータも算出不能!? MLB公式ツイッター「すまない、ソウザJr」

 26日のツインズ-レイズ戦で、試合を中継していた地元テレビの実況、解説者が爆笑する“珍プレー”があった。

 レイズが4-0とリードして迎えた7回、好投してた右腕アーチャーが2死三塁のピンチを招き、バルガスに右中間へと運ばれた。右翼のソウザJrと中堅のキアマイヤーが懸命に追う。打球は詰まっており、2人のはるか手前に落下。しかし、何を思ったか、ソウザJrは頭からダイビングした。

 当然、打球には全く届かず、手を伸ばしてグラウンド上に倒れ込んでいるソウザJrの横で、キアマイヤーが冷静にボールを処理。バルガスのタイムリーとなったが、これを見た実況、解説は大爆笑。実況は「彼がただ滑っただけだと願いたい」と、あまりにも“無謀“なプレーに笑いが止まらなかった。

 その後、これまで数々の信じられないダイビングキャッチを決めてきた名手キアマイヤーと何事かを話したソウザJrは、しばらく膝をついたままで、スクリーンに映し出されたリプレーを見て何とも言えない表情を浮かべていた。

 米メディア「スポーツセンター」はこの動画をツイッターで紹介。「彼はあまりにも早く飛びすぎた」という一文に涙を流して爆笑する絵文字を付け、ソウザJrがダイブを始めた場所からボールの落下地点までの距離を30.5フィート(約9.3メートル)と算出した。現在の走り幅跳びの世界記録が、1991年にマイク・パウエル(米国)が記録した8メートル95であることを考えると、やはりかなり無謀だったと言えそうだ。

 また、MLBは現在、解析システムの「スタットキャスト」を使ってあらゆるプレーのデータを算出しており、キャッチ確率などもはじき出しているが、動画コーナー「Cut4」のツイッターもこの場面を紹介しつつ「すまない、ソウザJr。スタットキャストにはこの、えーっと、捕球への努力のための指標がない」とつぶやいた。「Cut4」の記事によると、ソウザJrは打球が照明に入ったため、見えていなかったことを振り返り、「見てみたら、40フィート(約12.2メートルは離れていたね」と話したという。

 守備で爆笑プレーを見せてしまったソウザJrだが、直後の8回の攻撃ではダメ押しのソロ本塁打をマーク。レイズの5-2での勝利に貢献した。

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