マーリンズ球場オープン7年目で初の珍事…ファウル直撃で“無敵”水槽破壊

「魚が飛び出すのを待っていたんだけど…」、球団社長は熱帯魚の“DL入り“に言及

 マーリンズの本拠球場マーリンズパークの名物と言えば、ホームベース裏に設置された水槽だ。客席とグラウンドを隔てる壁の代わりに、南国マイアミらしく熱帯魚が泳ぐ水槽を設置。耐久性抜群の強化プラスチックを使い、打球が当たっても壊れない“無敵”の水槽という触れ込みだったが、球場がオープンした2012年から6年目にして初めて割れた。

 衝撃の場面は初回に訪れた。イエリッチの7号2ランで先制した後、2死走者なしの場面で打席に立ったのは、捕手リアルミュート。ダイヤモンドバックス左腕コルビンが2ボールから投げたツーシームを振ったがファウル。鋭い打球はホームベース裏一塁寄りの水槽に大きな音を立てて直撃した。破壊力抜群の打球のおかげで、割れないはずの強化プラスチックが破損。水槽から水が漏れ出すハプニングが起きた。

 MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」では、“初の珍事”を動画付きでリポート。リアルミュートはその場面を振り返り「水槽が派手に壊れて、中から魚が飛び出すのを待っていたんだ。ラッキーなことに、そうはならなかったけどね」と冗談交じりに話したそうだ。さらにサムソン球団社長は「試合後、熱帯魚2匹が故障者リスト(DL)入りしたので、新たにマイナーから2匹が昇格させる予定だ」と、熱帯魚のDL入りについて冗談交じりに言及している。

 幸い破損の程度が小さく、水槽を満たす約1700リットルの水が飛び出すことはなかったが、水槽の中を泳ぐ熱帯魚はさぞ驚いたに違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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