ヒールキックで安打が併殺打に…メジャー右腕の妙技に球宴野手が苦笑い

中堅へ抜けそうな打球を一蹴り→ボールは二塁手正面へ

 とっさに出た一蹴りが奇跡を呼んだ。4日(日本時間5日)にインディアンス先発右腕バウアーが、ヒールキックで安打を併殺打に変える荒技を成し遂げた。

 本拠地で行われたロイヤルズ戦。0-0の1回裏、1死一塁の場面で、ロイヤルズ3番ケインの打球は投手の足元を抜ける中前打になると思われた。が、ここでバウアーが“妙技”を見せた。

 打球が足元を抜けようとした瞬間、バウアーがとっさに右足を上げると、抜群のタイミングで打球をヒールキック。進路を変えられたボールは、二塁手キプニスのほぼ正面に転がり、インディアンスは1-4-6-3の併殺プレーで失点危機を免れた。このプレーに、実況は「ワオッ、キックが美しい形で試合を救いました!」と絶叫。ヒットを併殺打とされたケインは苦笑いを浮かべるしかなかった。

 好投していたバウアーだが、2回に降雨中断がはさまり、わずか1回2/3で30球を投げただけで降板。自身に白星こそつかなかったが、チームは8-0と快勝した。

 MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」でも、バウアーの持つ“黄金の足”を紹介。「将来もし、野球で野手が足を使うようになることがあれば、この日のトレバー・バウアーに注目が集まるだろう。先駆者として。真のMLB開拓者として」とリポートし、バウアーのヒールキックが新たな野球の形につながる可能性を示唆した。足でボールを蹴るプレーが、野球で当たり前になる日は来るのか。来たとしても、遠い未来になりそうだ。

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