開幕延期にヤ軍スタントン「野球より重要」　マイナー選手は金銭面を心配

メッツ本塁打王アロンソ「まず、野球が恋しくなります。未知の状況です。皆様の健康と安全を願います」

　大リーグ機構（MLB）は12日（日本時間13日）、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、シーズン開幕を最低2週間は延期すると発表した。また、フロリダ州とアリゾナ州で行われているオープン戦を中止にした。

　MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏とメジャー30球団が電話会談を行い、新型コロナウイルスの感染予防の対策を協議。オープン戦の中止に加え、26日（同27日）に一斉に迎える予定だったシーズン開幕を少なくとも2週間延期し、4月9日（同10日）以降となることを決定した。開幕戦が延期となるのはストライキが行われた1995年以来25年ぶりだ。メジャーリーガーの反応はさまざまだった。

　昨季53本塁打を放って本塁打王、新人王に輝いたメッツのピート・アロンソ内野手は自身のツイッターで「まず、野球が恋しくなります。未知の状況です。皆様の健康と安全を願います。ウイルスに感染した方たち、早期の回復を祈ります。人生で最高のもの（野球シーズン）は待つことができます。そして、感染の拡大を防ぐことに取り組んでいる医療関係者の皆様に感謝します。被害の拡大を防ぐため、こうした対策がされるのは良いことです」とコメントした。

　ヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手のコメントを米紙「ニューズデイ」のエリック・ボラン記者がツイッターで紹介。「残念だけど、この国と世界の状況を考えれば、適切な対応だと思う。野球よりも重要なこと、スポーツよりも重要なことがあると知っておくべきだ」。右ふくらはぎを痛めて当初の開幕には間に合わない見通しだった。まさかの決定も淡々と受け止めている様子だ。

　カブスとマイナー契約を結び、招待選手として参加しているジェイソン・キプニス内野手は動揺した様子だ。これまで通算1121試合出場、123本塁打を記録しているが、自身のツイッターで、「この場合……選手からの質問。家に帰れるのか？　ここに滞在してトレーニングを続けるのか？　いつどのように再始動するのか？　残り2週間のスプリングトレーニングを経て開幕するのか？　お金は支払われるのか？」とリアルな思いを綴った。

（Full-Count編集部）