鷹・尾形「サンキュー」リチャード「宗さんのように」 会見での一問一答

会見に臨んだソフトバンク・尾形崇斗(左)とリチャード【写真:藤浦一都】
会見に臨んだソフトバンク・尾形崇斗(左)とリチャード【写真:藤浦一都】

会見ではお互いのことも語る、リチャード「尾形は意識高い」尾形「心癒してくれる」

 ソフトバンクは16日、育成選手だった尾形崇斗投手と砂川リチャード内野手を支配下登録選手に昇格させると発表した。2人はともに周東佑京内野手と同じ2017年の育成ドラフトで入団。3年目での支配下昇格となり、背番号は尾形が「39」、リチャードはかつて川崎宗則氏が背負った「52」に決まった。

 2人は15日の広島戦後に球団から支配下登録の知らせを受け、この日、本拠地PayPayドーム内の球団事務所で正式に支配下選手契約を結んだ。その後、ドーム内で記者会見に臨んだ。その記者会見での2人の主な一問一答は以下の通り。

――支配下昇格の喜びを。

尾形「今の気持ちは率直に凄く心の底から喜べるというか、凄く嬉しい気持ちです。今日は、その喜びを1日感じていたいと思います」

リチャード「とても嬉しいんですけど、やっとプロ野球選手になれたと思うので、またここから頑張りたいと思います」

――支配下登録の知らせはどう届きましたか。

尾形「昨日の広島戦が終わって、帰りの新幹線で球団の編成の方から電話をいただきました。聞いた時には1番、両親だったり、これまで支えてくれた監督、コーチ、スタッフ、裏方の方への感謝の気持ちが思い浮かびました」

リチャード「自分も広島戦が終わって、福岡に帰る新幹線の中で聞きました。尾形の後ろに座っていて、尾形に電話がかかってきて『自分ももしかしたらあるんじゃないか』と思いながら待っていました。そしたら電話がかかってきて『明日球団事務所に』と呼ばれてとても嬉しかった。親に電話して喜びながら、また頑張ろうと思いました」

――1番最初に報告をしたのは?

尾形「僕も最初は両親に連絡しました。今までにないくらい喜んでいた感じがありました。少しはいい報告ができた、少しずつやってきたことが形になったかなと思いました」

リチャード「お母さんとお父さんが同時にいたので英語で伝えたら、とても喜んでいました。自分も嬉しくなりました」

――新しい背番号の感想は。

尾形「1番最初思ったのは森さんと千賀さんの間だな、と。お二方に近づいて追い越せるように頑張りたいと思いました。あと、感謝の意味も込めて『サンキュー』で、いい番号だなと思いました」

リチャード「もともと川崎さんが着けていた番号。宗さんは台湾ウインターリーグの時に、差し入れでチキンとかを貰ったりしていた。そのチキンには『リチャード専用』というのもあったりして、面白い人だなと思っていた。自分もああいう愛される選手になれたらいいなと思います」

――ターニングポイントはありますか?

尾形「今年のオフに参加させて貰ったウインターリーグです。慣れない環境の中で体の変化や球場の違いに対応していかないといけない。1軍でやっていく中で地方球場だったり、12球団のメインの球場でやる時にも対応力が求められる。台湾では対応していく、合わせていくこと、対応力を大切にできた。これから先、僕自身の力になっていくと思いました」

リチャード「全部がターニングポイントです。色々な人からのアドバイス、アドバイスあり過ぎて誰とかは言えないんですけど、特に言うならば、オフ期間に(西武の)山川さんと自主トレして考え方を勉強できた。そういうものもターニングポイントなのかなと思います」

――同期入団のお互いをどう思っていますか。

尾形「これまで、去年まで3軍で一緒にやってきて、ウエスタン・リーグでも一緒で、ウインターリーグも部屋も同じ。キャンプも同じA組で、いつも見渡せばリチャードがいた。昨日もサードにリチャードがいて安心した。野球をやっている時の心の支え、心を癒してくれる存在。入寮した時も一緒に目覚まし時計を買いに行ったんです。リチャードが全然起きないということで、危機感のある音のものを一緒に選んだのが最近のことのようで懐かしく思います」

リチャード「こう言って貰ってとっても照れます。尾形はいつもウエート室にいて、僕がたまに行っても、いつもいて筋トレとかをしていて。『うわ~、尾形意識高いな』と思っていました。尾形に付いて行こうとして『教えてよ』と言っても、プロ野球選手みたいに1人で淡々とやっていてあまり教えてくれなかった。1人で突き進んでいたんですけど、一緒に支配下になれてとても、とても嬉しいです」

――どんな選手になりたいか、抱負を。

尾形「僕はチームが苦しいとき、流れが悪い時に、自分の1球で流れを変えていけるような、相手の流れを全部持ってこられるような投手になりたいと思います」

リチャード「チームが苦しいときに、ここで1本欲しいときに、ホームランや長打が打てるような打者になりたいと思います。世界一を目指している球団なので、世界一のプレーヤーになれるように頑張りたいです」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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