開幕6連敗から初白星 ロッテ伊東監督が見るエース石川の復調の兆し
完全復活期待「次からどんどん乗っていってもらいたい」
雨の横浜で行われた13日のDeNA戦。ロッテのエース石川が開幕から3か月近くたってようやくの今季初白星を手にした。
伊東監督は何が変わったかを聞かれて「気持ちの入れ方。そこだけしょう」と精神面だと言う。「ボールにキレがない。簡単に弾き返されるのは、思った以上にボールが走っていないということ」。ここまで白星から遠ざかった要因は自分のボールに自信喪失し、ピッチング自体を見失ったからだという。
この日の試合前には「WBCで苦労した選手は、みんな悪い。(逆に)参加したけど、出てない選手は活躍している」とWBCの影響を否定しなかった。WBCに合わせるため、キャンプで急ごしらえとなり、調整不足となった感は否めない。伊東監督はこの日のエースに関して「カーブがいつもより抜けていたが、真っすぐをどんどん使っていって、今日の真っすぐなら、かなり手応えをつかんだ」と筒香に胸元をせめ、見逃し三振を取った148キロの速球を評価。「次からどんどん乗っていってもらいたい」と完全復活を期待した。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono