新型コロナ、助っ人たちの反応は? NPB対応には意見割れる「矛盾」「試合ができる」

ソフトバンクのデニス・サファテ【写真:藤浦一都】
ソフトバンクのデニス・サファテ【写真:藤浦一都】

サファテ「それぞれの街に止まるべき」、パットン「シーズンは延期したのに…」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でシーズンの開幕が延期となったプロ野球。無観客で行われたオープン戦は15日に終了したが収束の見通しは立っておらず、20日からは当初組まれていたペナントレースと同じカードでの練習試合を戦っていくことになる。この決定に現在NPBでプレーする各球団の助っ人たちが様々な反応を見せている。

 3月9日には開幕延期が決定。これを受け、米メディア「ジ・アスレチック」の取材に応じたのはオリックスのメジャー通算282本塁打の大物助っ人アダム・ジョーンズ外野手だ。この時点ではアメリカでは感染者がまだ増えておらず、日本でプレーしていることを心配されたが「100%安全に感じている。心配していないよ。個人的には不安を感じていない。もちろん、手洗いなどの対策はしているよ。当たり前のことだけどね」と回答。開幕延期にも「最悪なことではないよ。シーズンが始まってもこうなら、『残念だ』と思うだろうけど。レブロン(ジェームズ)も言っていたけど、ファンのためにプレーするんだ。ファンが雰囲気を作ってくれるんだよ」と理解を示している。

 一方で、新たな開幕までのNPBの対応策には意見が割れた。MLBではスプリングトレーニングを打ち切り、現在は活動を完全に停止させているが、NPBでは20日から各球団は当初組まれていたペナントレースと同じカードで練習試合を戦う予定になっている。これに自身のツイッターで異議を唱えたのはソフトバンクの“キング・オブ・クローザー”ことデニス・サファテ投手だ。

「これは本当に良くないアイデアだ。チームはそれぞれの街に止まってプレーすべき。移動すれば、1人の選手がウイルスを他のチームの選手に広める可能性がある。それがMLBが全てを中止にした理由だ」

 これに同僚のリック・バンデンハーク投手が「自分たちの街に留まり、プレーすべきだ。遠征や混雑した公共の場所は避けるべき。人々の健康は最も重要で最優先されるもの」と同調すると、DeNAのスペンサー・パットン投手も「安全のためにシーズンは延期したのに、飛行機や電車で移動してホテルに滞在して、なおかつ(レギュラーシーズンの試合として)カウントされない試合を行うのは大丈夫だなんて。僕にとってみれば、あまり納得はできない。矛盾しているような気がするね」と苦言を呈している。

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