ダルビッシュは2年前とは“別人” 米メディア太鼓判「テレビで必見の選手になる」

カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】
カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】

「ジ・アスレチック」は、今季のダルビッシュはフォーシームが改善されたようだと指摘している

 メジャーリーグは新型コロナウイルスの感染拡大を受けてスプリングトレーニングが中断、開幕も大幅に延期されることになった。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、カブスのスプリングトレーニングを改めて考察。開幕された際には、ダルビッシュ有投手は「テレビで必見の選手となる」と伝えた。

「ジ・アスレチック」は「開幕延期決定・スプリングトレーニング中断から1週間後のカブスについての10個の考察」とのタイトルで詳報。その一つにダルビッシュの充実ぶりを挙げている。記事は「ユウ・ダルビッシュは支配する準備ができていた。彼のオフシーズンの過ごし方はフォーシームを改善する方法を見出すことだった。そして実際に見つけられたのかもしれない。昨シーズン、彼はスプリットとカーブを微調整し、あっという間に改善が見られた」と伝えた。

 ダルビッシュはスプリングトレーニング中断前にオープン戦2試合に登板した。計5回を投げ、7三振を奪って防御率3.60。最速98マイル(約158キロ)をマークするなど、フォーシームで相手打者を押し込むシーンが多く見られた。「(ボールの)質を高めただけでなく、その球種を“どのように”、“どの場面で”使うべきか更に理解したようである。カブスの(球団)関係者は彼の調整法を絶賛しており、更に良い投手になるために求められることを判断するために、アイビー・データベースを彼は自分自身の手で活用している」と記事は説明。「アイビー」とはカブスのスカウティングデータベースで、ダルビッシュはこれを有効活用していると指摘する。

「ダルビッシュがどのように日常的に、これら全てを(頭の中で)処理するのか。マウンド上で、動じないほどの自信を身に付けているのかどうか。そういったことを見極めるのがおそらく一番難しいことだろう。2年前にカブスと契約した際の彼とは180度異なっているように見えるもの。それは、メディアと同僚たちの前での彼の立ち振る舞いだ」

 ダルビッシュは18年2月に6年総額1億2600万ドル(当時約137億円)でカブス入り。大型契約を結んだ18年は度重なる故障に苦しみ、わずか8試合登板、1勝3敗、防御率4.95だった。記事は、当時とは大きく変わったと伝え、こう予測している。

「野球が再開されるときがいつであろうと、ダルビッシュはテレビで必見の選手となることだろう」

 今シーズンが開幕された際に、ダルビッシュがどんな投球を見せてくれるか。その日が待ち遠しい。

(Full-Count編集部)

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