広島、首位攻防で今季最多17安打13点圧勝 緒方監督も満足「言うことない」

丸「引き続き、これを継続していきたい」

 広島は23日、マツダスタジアムで行われた阪神戦に13-3で大勝した。打線が今季最多の17安打で13得点、投げては先発のジョンソンが7回1失点の好投で2勝目を挙げた。打線の爆発で首位攻防戦となったレギュラーシーズン初戦を快勝し、緒方監督は「打者が初回から集中していい攻撃をしてくれた」と満足そうだった。

 菊池が4安打4打点、丸は3安打3打点の活躍で、2安打1四球の田中が全てホームに還った。交流戦首位打者の好調ぶりを発揮した丸は「ホームだし、まずは先制点を取ればウチのペースでやれると思った。三振だけはしないように食らいついていった」と先制点となるタイムリー二塁打を振り返り、3本塁打で1イニング8得点の口火を切る5回の本塁打は「結果的にそうなっただけ。つなぐ意識で打席に入った」と冷静に話した。緒方監督は「今日はみんなそうだったけど、甘い球を1球で仕留める理想の打撃だった。言うことないね」と頼もしそうだった。

 今季3勝6敗と分が悪かった眼下の直接対決に圧勝し、ゲーム差は4に広がった。「引き続き、これを継続していきたい」という丸の言葉は、最高のリスタートを切ったチームに通じるものだ。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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