イチロー美技にMLB元新人王唸る「彼の表情からは集中が見て取れます」
興奮の実況アナは「ゴールドグラブ10度受賞には意味がある!」
マーリンズのイチロー外野手が29日(日本時間30日)、本拠地でのメッツ戦に「7番・左翼」で先発し、1-5で迎えた6回守備でスーパーキャッチを披露。43歳の華麗なプレーに地元テレビ局は「ゴールドグラブ10度受賞には理由があるのです!」「いい仕事ぶり」と絶賛した。
本職ではないレフトでも、背番号51が誇る鉄壁の守備は健在だった。6回表1死走者なしの場面で、レイエスの放った左翼ファウルゾーンに高々に上がった打球に、イチローが快足を飛ばした。
ファウルゾーンで華麗なスライディングキャッチを決めると、地元テレビ局「FOXスポーツ・フロリダ」の実況は「これはロングランだ。イッチローがスライディング! 彼のゴールドグラブ10度受賞には理由があるのです!」と大絶叫。スーパーキャッチを賞賛した。
すると、解説を務める1996年新人王の元外野手トッド・ホランズワース氏も「よくやってのけましたね」と唸るように語った。そして、美技を決めながらも自分の体を完璧に守ったスライディングの素晴らしさを紹介した。
「いい読み、素晴らしい反応、彼の表情からは集中が見て取れます。そして、このスライディングです。自分自身の体を(フェンス激突から)守るだけではなく、グラウンドに近い低い位置で捕球できるように、空間も確保しました。イチロー、いい仕事ぶりです」
背中と足でダート部分に接地することで、フェンス激突のリスクを見事に回避したイチローの匠の技にホランズワース氏も脱帽。スタンドから鳴り止まない「イッチッロー」コールの中、背番号51は表情一つ変えずに守備位置に戻った。
打席では、残念ながら快音響かず。4打数無安打に終わり、歴代24位ロッド・カルー(3053本)まで残り2本のままとなった。試合は3-6で黒星で2連敗を喫した。
(Full-Count編集部)