田中将大、7回1失点8Kの快投　変化球の切れ味抜群、7勝目の権利持ち降板

今季2番目に多い111球の力投、ダルビッシュとの投げ合いから3試合連続のQS達成

　ヤンキースの田中将大投手は3日（日本時間3日）、本拠地でのブルージェイズ戦に先発。7回5安打1失点8奪三振1四球の快投で、7勝目の権利を持ってマウンドを降りた。変化球の切れ味が抜群で、ブルージェイズ打線につけいる隙を与えず。これでダルビッシュと投手戦を演じた6月23日（同24日）のレンジャーズ戦から3試合連続でクオリティースタート（QS、6回以上を投げて自責3以下）。この日はハイ・クオリティー・スタート（HQS、7回以上を投げて自責2以下）の快投で、1点リードでマウンドを降りた。

　田中は初回、先頭バティスタにツーシームをレフト前に運ばれる。しかし、ドナルドソンはスライダーで空振り三振。スモークはスプリットで三ゴロに打ち取り、ダブルプレーに仕留めた。

　ヤンキースはその裏、ブルージェイズの先発ストローマンからチャンスを作り、ヘドリーの押し出し死球、エルズベリーの押し出し四球で2点を先制。田中は2回はモラレスをスプリットで空振り三振、ピアースをカーブで空振り三振に打ち取る。カレーラにはセンター前ヒットを許すも、バーニーはスライダーで二飛に打ち取った。

　3回は2死からバティスタに四球を与えるも、ドナルドソンはフルカウントからスライダーで三ゴロ。4回は先頭スモークに二塁打を浴びるも、モラレスをスプリットで空振り三振、ピアースをスライダーで三ゴロ、カレーラをスプリットで空振り三振と得点は許さない。

　5回は2死からメイルにレフトへの二塁打を許し、捕手サンチェスのパスボールで三塁に進めるも、バティスタは切れ味抜群のスライダーで空振り三振。ここも無失点で切り抜ける。6回はドナルドソンを二飛、スモークを投ゴロ、モラレスは右中間への大飛球もジャッジが捕球して右飛で3者凡退とした。

　田中は94球で7回も続投。先頭ピアースは遊ゴロも、カレーラには死球を与える。すると、カレーラの二盗でサンチェスが二塁悪送球。一気に三塁まで進塁を許した。ここでバーニーにはレフト前にポトリと落ちるタイムリー。1点を失った。しかし、ゴインズは投ゴロ、メイルはこの日最速96マイル（約155キロ）の速球で追い込むと、最後はスライダーで投ゴロ。田中は雄叫びを上げた。

　この日は今季2番目に多い111球を投げ、ストライクは72球。防御率5.25となった。

（Full-Count編集部）