元西武助っ人にも強烈だった松坂vsイチロー初対決「ダイスケはアンビリーバブルだった」

西武・松坂大輔(左)とマリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターのイチロー氏【写真:荒川祐史、Getty Images】
西武・松坂大輔(左)とマリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターのイチロー氏【写真:荒川祐史、Getty Images】

元西武のジンター氏が米メディア「ジ・アスレチック」で回顧

 日本のプロ野球で語り継がれる“平成の名勝負”と言われる対戦。その1つとしてあげられるのが「平成の怪物」松坂大輔投手と「天才打者」イチローの戦いだろう。松坂が初対戦となったイチローから3三振を奪い「今日で自信から確信に変わりました」という名言を残したのは、今でも記憶に新しい。

 その2人の対戦は、当時西武に所属していた助っ人外国人にも強烈なインパクトを残したよう。元西武で現在レッズの打撃コーチを務めるアラン・ジンター氏が米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」に対し、当時を振り返っている。

 1989年のドラフト1巡目でメッツに入団したジンター氏。タイガース、レッドソックス、マリナーズ、カブスなどを渡り歩き、1999年途中に西武に入団。そのイチローと松坂の初対戦は来日直後、5月16日だった。ジンター氏は当時を「球場は満員で、空いていたのは立見席だけ。カメラのフラッシュに囲まれていた。私は『誰?』という感じだった。イチロー・スズキ…… 私にはそれが誰なのかわからなかった」と振り返っている。

 イチローのことも知らなかったというジンター氏。後にMLBで3089安打を放つことになるイチローの印象を「私は『あれが日本最高の選手だって?』という感じだった。彼は華奢だった。私としては『本気か?』みたいになってね」と明かしている。

 その試合で松坂はイチローから3つの三振を奪い、8回3安打無失点13三振で勝ち投手になった。ジンター氏は「ダイスケはアンビリーバブルだった。あそこまでの剛速球と、あそこまで豊富な変化球を投げる投手は(当時)見たことがなかった。私は、『マジか』と思ったよ」と語り、当時18歳の右腕に強烈なインパクトを受けていたようだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY