楽天、首位攻防戦“連勝締め” ペゲーロ160M弾&岸好投で2位と1.5差ターン
ソフトBとの2連戦に連勝、ペゲーロの驚愕弾は193.5キロ&156.4メートルと解析
楽天が最高の締めくくりで前半戦を終えた。オールスター前最後の試合となった12日のソフトバンク戦(ヤフオクD)。ペゲーロの20号2ランで先制すると、中9日での先発となった岸がソフトバンク打線を6回まで無失点に抑える好投。敵地での首位攻防戦を2-0で制して連勝し、11日に決めていた首位ターンだけでなく、ソフトバンクとの差を1.5ゲームに広げることにも成功した。
驚愕の超特大アーチが試合を決めた。両チーム無得点で迎えた5回だった。2死から島内が三塁線への内野安打で出塁すると、“恐怖の2番打者”ペゲーロが打席に。カウント2ボール1ストライクからの5球目。ソフトバンク先発の松本裕が投じた甘いストレートを強振した。
甲高い快音を残した打球は、あっという間に右翼席へ。ぐんぐんと飛距離を伸ばすと、右翼席後方にあるオーロラビジョンの下部に直撃し、スタンドへと落下した。推定飛距離160メートルの20号2ランでリードを奪った。驚愕の一発は試合後、打球速度193.5キロ、飛距離156.4メートルとの解析結果が出た。
このリードを、先発の岸ら投手陣が守り抜いた。右腕は5回2死までソフトバンク打線をノーヒットに抑える好投。2死から松田にこの日初安打となる左前安打、上林にも中前安打を許して一、三塁とされたが、代打・長谷川を空振り三振に切ってピンチを脱出。マメを潰したのか、6回に出血するアクシデントがあったため、6回を投げ終えたところで降板となったが、2安打無失点の好投。7回からはハーマン、高梨、松井裕と繋いで、ソフトバンクに反撃を許さなかった。
ソフトバンクは痛い連敗を喫した。先発の松本裕は粘りのピッチングを見せたが、5回にペゲーロに浴びた一発に泣き、5回4安打2失点で3敗目。打線は楽天投手陣の前に、本塁が遠かった。この日、岸から作った唯一のチャンスで、代打の長谷川が空振り三振に倒れたことが痛かった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)