西武・松坂、復帰戦は開幕カードで? 辻監督が示唆「延びた開幕でも使いますよ」

オンライン会見に応じた西武・辻発彦監督【写真提供:埼玉西武ライオンズ】
オンライン会見に応じた西武・辻発彦監督【写真提供:埼玉西武ライオンズ】

辻監督は「予定通り開幕していたら、開幕カード3連戦で起用するつもり」とも

 西武の辻発彦監督が3日、オンライン会見に応じ、14年ぶりにチームに復帰した松坂大輔投手について「予定通り開幕していたら、開幕カード3連戦で起用するつもりでした」と初めて明かした。「調整が順調なら、延びた開幕でも使いますよ」と太鼓判も押した。さらに、『令和の怪物』こと、ロッテのドラフト1位ルーキー・佐々木朗希投手(岩手・大船渡高)と松坂との“怪物対決”実現にも、意欲を示した。

 予定通りなら松坂を、3月20~22日の日本ハムとの開幕カード3連戦(メットライフ)のどこかで先発させるつもりだったことを示唆した指揮官。佐々木との21歳差対決についても「可能性はゼロではないし、実現したら面白いですね」と語った。松坂と佐々木は2月22、23両日の練習試合(高知・春野)の際、同じ室内練習場で7~8メートルの距離に接近する瞬間があったが、結局直接顔を合わせることはなく“ニアミス”に終わっている。

 その松坂は3月28日に、コンディションを上げることを目的に、右膝に注射を打った。辻監督は「一時、膝の具合が完全ではなく、全力で走れなかった時期もあったようでしたが、それも心配なかったとのことで開幕の頃には大丈夫じゃないかな」との見通しを明かす。開幕が延期されたことで、結果的に松坂はより万全に近い状態で今季のスタートを切ることができそうだ。

 辻監督は「開幕が遅れることは、まだプロの水に慣れていないルーキーや、調整が遅れていた選手にとっては、プラスになるでしょう。故障明けのノリンや、宮川なんかも気になるね」とも。キャンプ中の故障で出遅れていた新外国人左腕のショーン・ノリン投手やドラフト1位ルーキー宮川哲投手は、もともと先発要員として期待されていた2人。開幕が遅れたことで2人を加えて先発ローテ枠争いが激化する可能性もある。

「緊急事態宣言発表後は丸1か月、現場で選手たちの自主練習中を見ていません。最近の練習は、スタッフが撮影してくれた映像がタブレットに送られてきますので、それをチェックしています。この時期の自主練習は、選手たちにとっても初めての経験で、調整が難しいと思いますが、そこはプロだし、私も選手たちを信頼しているので、大丈夫だと思います。やきもきはしているけど」と語った辻監督。いつ開幕を迎えることができて、それが松坂にとって吉と出るのか凶と出るのか。予断を許さない。

(Full-Count編集部)

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