西武、2点差9回に重盗も…失敗 辻監督「バカと言われるかもしれないけど…」

西武・辻発彦監督【写真提供:埼玉西武ライオンズ】
西武・辻発彦監督【写真提供:埼玉西武ライオンズ】

4番メヒアも機能せず4タコ、「奮起に期待したんだけど…」

 西武は後半戦連敗スタートとなった。18日のソフトバンク戦(ヤフオクD)。先発の野上は6回3失点と試合を作ったものの、打線が奮わず1-3で敗戦。「ちょっと沈んでいたし、中村がバンデンハークに悪いというのもあった。メヒアの奮起に期待したんだけど」と4番にメヒアを起用したものの、その助っ人砲が3打席連続三振を含む4タコと機能しなかった。

 5回までソフトバンク先発のバンデンハークの前に10個の三振を喫し、ノーヒットに封じられ「(バンデンハークは)良かったね。あれだけ変化球が入ると、なかなか、ね。三振をいくらしようが、3球は投げるわけだから、5回まで結構球数はしっかり投げさせた」と指揮官。球数が90球を越えた6回に秋山が17号ソロを放ったが、得点はこの1点に終わった。

 8回2死満塁では、メヒアが中飛に倒れ、絶好機を逸した。9回にはサファテから先頭の中村が三塁内野安打、1死から外崎が右前安打を放ち、1死一、二塁としたが、代打・栗山の打席で仕掛けたダブルスチールが失敗。代走・水口が三塁で刺され、反撃ムードはしぼんだ。

 失敗に終わった積極策について、辻監督は「あれはもう、失敗したら、何バカなことやっていると言われるかもしれないけど、こっちはあの場面で盗めたら、していいよとサインを出している。そこでいったんだから、アウトになったら言われるけど、状況が真っすぐだったのと、左打者だったというのもあるし、それは責められない。(足を絡めて?)サファテのときはそう」と語った。

 ソフトバンク打線相手に6回5安打3失点だった野上については「粘っていたと思う。打線がいいだけに、投手が慎重に行きすぎたところ、もう1つ思い切り突けなかったところもあるだろうけど、それが相手の打線の重圧。相手も、ウチの長距離砲にはガンガン来れないわけだから」とし、粘りの投球を評価した。これでヤフオクドームでは今季1勝7敗に。連敗で、2位の背中が9ゲームと遠く離れてしまった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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