開幕延期&シーズン短縮でTJ手術が増加? ヤ軍チームドクターが警鐘鳴らす

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

「段階的なスローイングを行い、腕を徐々に強化することが必要」

 新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期になっている米メジャーリーグ。7月初旬の開幕となる可能性も取り沙汰されているが、シーズンが始まった際にトミー・ジョン手術を受ける選手が増加する可能性があると、ヤンキースのチームドクターを務めるクリス・アーマッド医師が指摘している。地元メディア「ニューヨーク・ポスト」が報じている。

「ヤンキースのチームドクターがMLBの再開でトミー・ジョンの手術が増加するかもしれないと警告している」と報じた「ニューヨーク・ポスト」の記事。アーマッド医師はブログサービス「Medium」の中でこの可能性について言及した。

「毎年、私が思うのは、トミー・ジョンの手術は他の月やシーズンに比べて春が多いということだ。その理由(危険因子)は、プレーを突然始めること、インテンシティを急激に上げること、シーズン初めのコンディショニングの不足、オフシーズン開けであることから来る準備不足、スローイングメカニックがまだ理想的になっていないこと、肘が痛いまま投げること、などが上げられる」

 スプリングトレーニングが中断され、選手各々での調整が強いられている現状。調整も十分ではない中で急ピッチで調整を進めることなどをアーマッド医師は懸念する。通常スプリングトレーニングは6週間ほど行われ、投手は段階的に調整を進めていくが、不規則な形で開幕を迎えることが、投手たちの肘に大きな負担をかけることに繋がりかねないというわけだ。

「新型コロナのパンデミックで、春のトミージョン手術の増加につながる危険因子が、さらに誇張される可能性がある」とするアーマッド医師。怪我の予防の為には、「段階的なスローイングを行い、腕を徐々に強化することが必要だ」などと指摘していた。

(Full-Count編集部)

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