広島が今季最多貯金25、快投岡田に緒方監督「思っていた以上の投球した」

広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

負傷離脱のジョンソンに苦言「何をやっているんだ、という感じ」

 広島は23日、マツダスタジアムで行われた中日戦に12-1で大勝し、今季最多の貯金25とした。先発の岡田が7回途中1失点と好投し、18安打の打線はスタメン選手全員が打点を挙げる猛攻を見せた。緒方監督は「いい形でこの3連戦を終わることができた」と満足そうだったが、またも離脱者が出た先発陣には手厳しい言葉も多かった。

 緒方監督は「力のあるボールをアバウトなところもあったが、いいところに投げていた。オールスターがいいきっかけになったのかもしれないね」と岡田を褒めた。

 最近3試合勝ち星がなかった岡田が、6回まで走者を1人も許さないパーフェクトの快投を見せた。6回途中5失点で負け投手となった前回登板後には「考え直さなければいけないかもしれない」とコメントした指揮官は、「ずっとふがいない投球が続いていたので、2軍で調整させようとも思っていた。最後のチャンスという登板で、こちらの思った以上の投球をしてくれた」と内情も明かした。18安打で大量12得点の攻撃陣に関しても、「岡田の投球でいいリズムに入れたところもあったと思うが、3回から手をゆるめることなく得点を重ねられた」と、流れを作った岡田を評価した。

 大勝に満足そうな緒方監督だったが、登録抹消となったジョンソンに話が及ぶと、表情がやや険しくなった。「岡田がいい投球をしたので、本当は言いたくないと思っていたけど」と言いながらも「何をやっているんだ、という感じ。前半戦の最後にいい投球をして、後半戦は軸になってやってほしいと指名した中でのアクシデント。はっきり言って情けない、という気持ち」と語気を強めた。

 オールスター前から4カード勝ち越しとなり、2位とのゲーム差も9と変わらないが、指揮官は、まだまだ安堵する様子はない。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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