両足首治療でホークス川崎が登録抹消、楽天との首位攻防戦に与える影響は

ソフトバンク・川崎宗則【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・川崎宗則【写真:藤浦一都】

4月の加入時にチームの流れ変えた川崎、両足首の治療で登録抹消

 ソフトバンクの川崎宗則内野手が24日、出場選手登録を抹消された。川崎は23日のロッテ戦(ヤフオクD)で「1番・二塁」で先発出場したが、4打数ノーヒット、2三振に終わっていた。以前から両足首に痛みを抱えていた模様で、治療に専念することとなった。

 今季の開幕直後に米MLBのカブスからフリーエージェントとなり、6年ぶりにソフトバンクに復帰した川崎。約1か月のファーム調整を経て、4月28日のオリックス戦(京セラD)で1軍に昇格。川崎昇格前は、12勝11敗と波に乗り切れていなかったチームは、これを機に状態が急上昇した。

 すぐに2度の5連勝をあげるなど、貯金を増やした。一時は勝率8割をマークし「ムネリン効果」とも言われた。現在、楽天を追う2位には甘んじているものの、58勝31敗の貯金「27」としており、川崎昇格後の成績は46勝20敗と、7割近い勝率を残している。

 ただ、川崎自身の成績は下降線を描いていたのも事実だ。5月は51打数18安打で月間打率.353をマークし、今季打率は.340まで上昇していたが、6月は49打数11安打の月間打率.224。そして7月は12打席ノーヒットがあるなど、29打数3安打の.103となっており、打率は.241まで下降した。

 得点圏打率は.069と結果を残せていなかった。打点は6月10日の阪神戦(ヤフオクD)以来、挙げておらず、チャンスに弱い現状も浮き彫りとなっていた。

 現在、チーム内には明石、川島、高田と3人の二塁手がおり、戦力的にはカバー出来るだろう。影響があるとすれば、川崎の存在感、ムードメーカーとしての力か。25日から敵地Koboパーク宮城で、1.5ゲーム差で追う首位・楽天との直接対決を戦う。このタイミングでの「ムネリン離脱」。直接対決に果たして、何かしらの影響を与えることになるだろうか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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