パ首位攻防戦の先陣を切るホークス東浜、“鬼門”仙台で自身初2桁勝利なるか

ソフトバンク・東浜巨【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・東浜巨【写真:福谷佑介】

今季は11戦でQS達成「ゲームを作ることが大事」

 後半戦最初の首位攻防戦が25日から始まる。首位の楽天と、1.5ゲーム差で追う2位のソフトバンクが、楽天の本拠地Koboパーク宮城で激突する。その第1ラウンドで、ソフトバンクの先発のマウンドに上がるのは、自身初の2桁勝利に王手をかけている東浜巨投手だ。

 仙台への移動日となった24日、ヤフオクドームでキャッチボールなどで調整を行ってから、敵地へと移動した東浜。これまでの登板と姿勢は変わることなく「特に意識することはありません。やることはいつもと変わらないと思う。しっかり投げられるようにしたい」と冷静に話した。

 今季、チーム屈指の安定感を誇る右腕。チームトップ、ハーラートップタイとなる9勝をマークしており、15試合中11試合で6回以上自責点3以内のクオリティスタート(QS)を達成。目標に掲げていた10勝が目前となっているが、「何も考えていないです。目の前の試合を確実にやっていく。勝とうが、負けようが、関係なくゲームを作ることが大事だと思います」とした。

 右腕にとって、敵地・仙台は“鬼門”となっている。プロ入りからの東浜の仙台での先発登板の成績は以下のようになっている。

2013年4月18日 ● 5回 8安打6失点(自責5)
2014年7月31日 ● 5回1/3 7安打5失点(自責3)
2016年6月25日 ● 7回 4安打3失点(自責3)
2016年7月27日 ● 3回2/3 7安打3失点(自責3)
2017年6月30日 ● 6回2/3 5安打4失点(自責4) 

 2012年のドラフト1位でソフトバンクに入団した東浜。1年目の2013年から計5度、仙台で先発しているものの、5戦全敗となっているのである。

 右腕自身は「気にしていないです。そんなことを気にしていたら、試合で投げられないので。(報道陣の)みなさんのほうが気にしていると思いますよ」と言う。昨季から順調に成長の跡を見せている東浜。今季の安定した投球内容は、これまでとは違う姿だろう。

 ペゲーロ、岡島が怪我で離脱となった楽天打線について「いい打線に変わりはない。繋がりがある打線なので、誰が相手でも変わりない」という東浜。仙台で初勝利を掴んだとき、その1勝が首位奪回の足がかりとなる。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY