来季はどうなる? 巨人の抑え事情

西村、マシソンに怪我から復帰の久保が加わる

 FAで広島から大竹寛投手を獲得し、先発陣の強化を進める巨人。ここで気になるのが来季の守護神予想だ。

 今年は球団のシーズン最多セーブとなった西村健太朗投手が42セーブ。最優秀救援投手として、初のタイトルを獲得した。スコット・マシソン投手は2年契約3億円で契約延長したことが12月2日に明らかになったばかり。一昨年に20セーブを挙げた久保裕也投手も怪我から復帰間近で、リリーフ陣の争いにも注目が集まっている。

 リーグ連覇の功労者となった西村を抑えに起用することが順当だと考える人は多いに違いない。ただ2年連続で、日本シリーズの登板で不安の残るピッチングをしたことからもわかるように、大事な局面で弱気の虫が出てくる時がある。この西村は連投も効くし、長いイニングも投げられる。また、シュートやフォークもあることから、抑えよりもその前の中継ぎに配置した方が、力を発揮できるという見方もある。同投手はリリーフの万能プレーヤーであり、今年は唯一70試合に登板。首脳陣もその鉄人ぶりを評価している。

 抑えより前のポジションがフィットするという判断になれば、来季のストッパーにはマシソンが適任か。2012年シーズンから巨人に加入したマシソンはクローザーとして獲得されたが、最初はコントロールが甘く、任せられなかった。しかし、今では抜群の安定感を誇り、ボールも速く、向かっていく姿勢がある。今年の防御率は1・03。日本シリーズでも2年連続でセーブをあげており、信頼感も高い投手である。

 2年間、ブランクのある久保裕也もいきなり抑えの起用は難しい。キャンプで1軍起用のメドがつけば、久保、西村、山口、マシソンの強力カルテットが形成されることになる。今年同様、来年も巨人の強力リリーフ陣に死角はなさそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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