頭部死球から復帰した鷹・松田宣が2打席連発 「当たったから打てなくなったではダメ」

ソフトバンク・松田宣浩【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・松田宣浩【写真:藤浦一都】

京セラドームの試合で死球も、不屈の闘志で復活

 ソフトバンクの松田宣浩内野手が9日、オリックスとの練習試合で2打席連続弾を放った。両軍無得点で迎えた5回、2番手・澤田から先制ソロを放つと、7回には増井から同じレフトスタンドへと打球を運んだ。

 無人のレフトスタンドに乾いた落球音が2度、響いた。この日、6番に入った松田宣が2打席連続のスタンドインだ。軽快にダイヤモンドを回ってベンチの“エア祝福”を受けると、無人のライトスタンドに向けてお決まりの“熱男”パフォーマンス。最初の一発を放った後「無人でも熱男はしていきたい」というコメントを出したが、次の打席でさっそく“有言実行”してみせた。

「結果的に速い球に素直にバットが出てホームランになって良かったです。オープン戦ではホームランが出ていましたが、紅白戦と練習試合で出てなかったので何とか打ちたいなと思っていました。(練習試合が)今週一週間しかないので早めに打てて良かったです」

 2日の京セラドームでは頭部に死球を受けたが「もう一週間経ちますし『(頭部に)当たったから打てなくなった』ではダメなんで」と、影響がないことを強調。「こうやって開幕前に1本出るか出ないかは大きいですし、この1週間で仕上げる意味でも早く出て良かったです」と、6連戦の初戦で打てたことを繰り返し素直に喜んだ。

 無観客試合では、とにかく松田宣の声がよく響く。特に守備中は1球ごとに投手を励まし、鼓舞する。開幕を目前に控え、チーム一番の元気印は存在感だけでなく打撃もまた上り調子だ。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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