11勝目の前田健太をロバーツ監督称賛「速球の制球がよく上々のピッチング」

11勝目を挙げたドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
11勝目を挙げたドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

6回途中を4失点も8奪三振で1四球「今日は非常によかった」

 13日(日本時間14日)、本拠地のパドレス戦で今季11勝目(4敗)を挙げたドジャースの前田健太投手。1点差まで追い上げられた6回途中に同点の走者を残して降板したが、後を継いだリリーフ陣が好救援し、勝利につなげた。ロバーツ監督は試合後の会見で「今日は非常によかった」と日本人右腕の投球を称えた。

 前田は初回にスパンジェンバーグの先制弾など2失点を喫するも、1回3アウト目からは打者13人を連続凡退。94マイル(約151キロ)まで達した速球を軸に、スライダーとチェンジアップで三振を奪いながら、アウトを重ねた。3点リードで迎えた6回に、スパンジェンバーグに2本目のアーチを架けられるなど1点差まで追い上げられ、85球で降板したが、「今日のケンタはよかった。8奪三振で、わずか1四球だ」と指揮官からは高評価を受けた。

 ロバーツ監督は「スライダーもよかったし、速球の制球もよかった。全体に上々のピッチングだった」と笑顔。降板の場面を振り返り、「少しずつプレッシャーが掛かり始めていたし、球数も増えていた。打者とのマッチアップを考えて(2番手)フィールズを投入すべきだと考えた」と説明した。同点の走者を置いた場面でマウンドを継いだフィールズは、監督の狙い通りに無失点の好救援。前田に自身5連勝となる白星をプレゼントした。

 この日はスパンジェンバーグに許した2本塁打が全て。前職はパドレスのベンチコーチだったロバーツ監督は「スパンジェンバーグは能力の高い打者」とし、前田の失投を見逃さない好打だったと称えた。

 ドジャースでは熾烈な先発ローテ争いが繰り広げられるが、前田は何とかチームに勝機をもたらし、指揮官に好印象を与えられたようだ。

(Full-Count編集部)

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