30日に来日1号の日ハム・ドレイク 栗山監督が評価する「チームのために戦う姿」

日本ハムのヤディル・ドレイク【写真:石川加奈子】
日本ハムのヤディル・ドレイク【写真:石川加奈子】

随所に見せるガッツあふれるプレー「何とか日本に残ってやるんだというものがある」

 30日のソフトバンク戦(旭川)で来日初アーチを放った日本ハムのヤディル・ドレイク外野手。1-1で迎えた4回にバンデンハークから左翼へ勝ち越しソロ。3-1の勝利に貢献した。

 待ち望んだ一発は24試合66打席目で飛び出した。カウント1-0からのカーブ。「今日は久しぶりに出たので、いいコンタクトをすることを考えていた。打った瞬間行ったと思ったよ」と満面の笑みでダイヤモンドを1周した。

 6月末に入団したものの、打率1割台となかなか結果が出なかった。だが、ヘッドスライディングなど随所に見せるガッツあふれるプレーに、栗山英樹監督は一目置いていた。「必死になってチームのために、自分のためにやる姿。何とか日本に残ってやるんだというものがあったからね」と指揮官は目を細めた。

 この日は8月19日西武戦以来8試合ぶりの先発出場。2回の第1打席にも中前打を放ち、期待に応えた。「試合に出ていないので、慣れるのは難しい。でも、少ないチャンスで結果を出せるように練習で準備はしていたよ」とドレイクは胸を張った。

 初めてのヒーローインタビューでは、記念のホームランボールをファンに披露した。今月12日に1歳の誕生日を迎えたばかりの愛娘ジュリアンちゃんにプレゼントするという。「今月中にホームランを打つ約束をしていたんだ。プレゼントしても、まだ小さいからすぐに投げちゃうだろうけど」と笑った。

 この日は地方ゲームだったため、妻ラオラさんと長女ジュリアンちゃんは応援に来ていなかった。晴れ姿を生で見てもらえず「それが残念」と悔しがった。

 苦しんだ末の1号が覚醒のきっかけになるかもしれない。「1本目が難しい。これからどんどん打ちたい」とドレイク。家族に生ホームランをプレゼントする日もそう遠くなさそうだ。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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