マーリンズ、日本国内で90試合中継へ 「イチローの契約はすでに成功」

「彼の存在だけで、テレビの視聴率は急上昇する」

 イチロー外野手を獲得したマーリンズの今季公式戦が90試合以上放送される見通しを米メディアが伝えている。地元紙「パーム・ビーチ・ポスト」電子版が「イチローの契約はマーリンズにとってすでに成功」と報じている。

 デビッド・サムソン球団社長は21日(日本時間22日)、今季マーリンズの公式戦が少なくとも90試合、日本でテレビ中継されることを明らかにしたという。記事ではこれまで日本でのテレビ放送は年間平均で1、2試合だったとしており、イチロー獲得の効果が表れた形だ。日本でマイアミの知名度は今季飛躍的に高まることになる。

 第4の外野手として年俸200万ドル(約2億3800万円)で獲得したイチローについて、記事では「野球が激しく人気のある人口1億2700万人の日本で、スズキはベースボールの顔でもある。スズキはマーリンズ史上初の日本出身の選手となる。彼の存在だけで、テレビの視聴率は急上昇する」と伝えている。また、サムソン社長は「日本にいた時に我々はマーリンズのグッズを身に付けていたけれど、人々は前からすでにマーリンズのことを知っていた」と語っているという。

 マーリンズは野手組も含めた全体練習が24日(同25日)からスタート。イチローにとってもその日が新天地での本格始動となるが、記事では「マーリンズはイチロー・スズキの獲得はすでに成功していると考えている。スズキはまだ母国日本から到着してもいないが」と報じている。

 3000本安打の金字塔まで156安打と迫るイチローのブランド力を追い風に、マーリンズは着実に日本での知名度アップも成功させている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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