カブス投手コーチが涙の告白 新型コロナ感染で闘病生活「感染するリスクは誰にでもある」

カブスのトミー・ホトビー投手コーチ【写真:AP】
カブスのトミー・ホトビー投手コーチ【写真:AP】

5月に新型コロナウイルスに感染し闘病生活を涙ながらに語ったカブスのホトビー投手コーチ

 カブスのトミー・ホトビー投手コーチが5月に新型コロナウイルスに感染し、30日間の隔離生活など闘病生活を涙ながらに明かした。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が伝えている。

「僕が経験したことを話すことが重要だと感じた。新型コロナウイルスに感染しても大したことなかったという話をよく耳にする。もし、僕の経験で、これがどんなに深刻になりえるかということに気が付く人が1人でもいれば命を1つ救うことになるかもしれない。だから、僕の話をしたいと思った」

 ホトビーコーチはZoomでのオンライン取材に涙ながらにこう語った。

 新型コロナの感染経路は不明で、同コーチは手洗いなどの予防も行っていた。「30日の間、症状がいつも夜に悪化した。夜の12時から朝の6時までは眠れなかった。その後6時から10時まで少し眠るような感じだった」と語り、家族への感染はなかったが隔離生活の中では病院に何度も通院し、夜になると容態が悪化し呼吸困難に陥ったという。

 メジャーリーグは開幕が決まったが、新型コロナの感染拡大は収まっていないのが現状。同コーチは今年、様々なスポーツが成功できるかを問われると「スポーツが戻ってくることは、重要だと思っている。ただ、たった1つの小さな失敗で、全てがダメになるかもしれない可能性はある。自分自身に対して、他人に対して、互いに責任ある行動をしないと、容易に計画通りに行かなくなるかもしれない」と力説し、警鐘を鳴らしている。

「カブスの投手は、ある意味、僕と一緒にそれを経験してきたから、いろいろと感じることがあるだろう。みんな知っている人が感染すると、やはりダメージを受けるよね。感染するリスクは誰にでもあるから」

 ホトビーコーチは6月中旬には陰性になっていたが体重が多く減り、今でもすぐに息切れする状態だという。開幕に向け歩を進めるメジャーリーグだが、新型コロナに感染するリスクも忘れてはいけないことを投手コーチは身をもって証明していた。

(Full-Count編集部)

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